香港政府が入境者のホテル隔離廃止を検討

更新日:2022年09月19日
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ドラゴンボート

本日は、香港政府が海外からの入境者のホテル隔離廃止を積極的に検討していること、スタンダードチャータード香港マラソン中止と世界ドラゴンボートレース選手権タイ移転が決定したこと、香港の今年度の財政赤字が1,000億香港ドルを超える可能性があること、12歳以上の全ての香港入境者がコロナワクチン2回接種で暫定ワクチンパスが発行されることをお伝えします。

■香港政府が入境者のホテル隔離廃止を検討
香港政府が海外からの入境者のホテル隔離を廃止することを積極的に検討していると衛生局局長の盧寵茂が話しました。政府アドバイザーの許樹昌(デビッド・ホイ)教授も、コロナ感染者数が減少し、医療体制にも問題がみられなければ、「ホテル隔離0+医学的観察7日間」へと入境要件を緩和できる可能性が高いと話しました。

林健鋒議員は香港の厳しいコロナ規制によって11月開催予定のスタンダードチャータード香港マラソンが中止となり、2023年の世界ドラゴンボートレース選手権がタイに移転されたことを受け「大変失望している。年末までのホテル隔離廃止という計画では遅すぎる。まずは0+7にして、0+3ならもっといい」と話しています。

■財政赤字が1,000億香港ドルを超える予想
香港の今年度の財政赤字が1,000億香港ドルを超える可能性があると陳茂波(ポール・チャン)財政長官が発表しました。2022年2月に香港政府が予測した563億香港ドルの財政赤字のほぼ2倍であり、2020年の2,325億香港ドルの財政赤字に次ぐ高い数値となります。

■12歳以上ワクチン2回で入境時にパス発行 9月17日(土)より、12歳以上の全ての香港入境者がコロナワクチン2回接種以上の証明書を提示することで暫定ワクチンパスが発行されます。11歳以下の子供はワクチン接種をしなくても暫定ワクチンパスが発行されます。

先週、ワクチン未接種の中国本土からの入境者が香港の郵便局で暫定ワクチンパスを取得したことが大きな話題となりましたが、議論がおこなわれた結果、中国本土からの入境者であっても同条件での入境が必要となったようです。

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、金曜8,999人(入境時・隔離中の発見131人、香港市中感染8,868人)、土曜8,278人(入境時・隔離中の発見129人、香港市中感染8,149人)、日曜7,322人(入境時・隔離中の発見132人、香港市中感染7,190人)、感染者合計は406,835人(陽性者合計1,707,495人)、死者合計は9,891人、入院者数は2,650人となっています。

ワクチン接種者合計は1回目接種が6,851,461人(93.9%)(シノバック3,048,305人、ビオンテック3,803,156人)、うち2回目接種が6,664,631人(91.5%)(シノバック2,937,690人、ビオンテック3,726,941人)、3回目接種が5,261,070人(76.3%)(シノバック2,015,195人、ビオンテック3,245,875人)、4回目接種が410,010人(シノバック189,335人、ビオンテック220,675人)となっています。