香港の人口減少傾向、730万人を下回る

更新日:2022年08月12日
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人口減少

本日は、香港の人口が12万人減少して730万人を下回ったこと、香港人の45%がオフィスとリモートワークでの作業を組み合わせたハイブリッド型勤務をしていること、旺角のレストランで女性障がい者が自宅からロボットの遠隔操作で接客サービスをしていることをお伝えします。

■香港の人口減少傾向、730万人を下回る
香港政府の統計局が2022年半ばの香港の人口を7,291,600人と発表しました。2021年半ばから121,500人減少(1.6%減少)しており、113,200人が香港から海外へ流出したことが分かっています。

人口増減は「出生数と死亡数」と「流入数と流出数」で構成されています。出生数と死亡数をみると出生数は35,100人、死亡数は61,600人。流入数と流出数をみると流入数は18,300人、流出数は113,200人となっています。

香港政府の報道官は「新型コロナウイルス感染症が世界的に流行する前に香港を離れた者は、一時的に他の場所に住むことを選択したか、戻れなかったという可能性がある。香港の検疫措置は、特に短期就労ビザの人材の流入に影響を与えたと考えられる。検疫と社会的距離の制限が緩和されれば問題が解決される可能性がある」と解説しています。

■香港人の45%がハイブリッド型勤務
世界4大会計事務所であるPwC(プライスウォーターハウスクーパース)が香港人1,043人を対象に仕事に関するアンケート調査をおこない、回答者の約45%がハイブリッド型勤務(オフィスとリモートワークでの作業を組み合わせた働き方)で仕事をしていると回答したことを発表しました。

また、回答者の90%が完全またはほとんどを自宅で仕事がしたいと回答。その他にも、約90%が今後1年間に昇給を求める、83%が昇格を求める計画がある、72%が1年間以内に転職する可能性があると回答をしたようです。

■女性障がい者がロボット操作でレストラン接客
車いすを必要とする女性が自宅からロボットを操作し、レストランで接客をしていることが話題となっています。女性は旺角(モンコック)にあるシンガポール料理のレストラン「廚尊(Dignity Kitchen)」で3ヶ月前から働いており、スクリーン付きのロボットを操作し、顧客と会話をしながら接客をおこなっています。

Dignity Kitchenは2010年にシンガポールで開店し2019年に香港へ上陸したシンガポール屋台料理のレストランです。障がい者の尊厳を取り戻すことを狙いとしており、使用されているロボットは香港のロボットベンチャーHandyRehabと香港サイエンスパークからのサポートを受けて運営しています。

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、昨日4,376人(入境時・隔離中の発見196人、香港市中感染4,180人)、感染者合計は363,669人(陽性者合計1,402,296人)、死者合計は9,555人、入院者数は1,542人となっています。

ワクチン接種者合計は1回目接種が6,779,385人(93.1%)(シノバック2,994,750人、ビオンテック3,784,635人)、うち2回目接種が6,535,407人(89.8%)(シノバック2,857,137人、ビオンテック3,678,270人)、3回目接種が4,689,296人(68.7%)(シノバック1,691,156人、ビオンテック2,998,140人)、4回目接種が237,643人(シノバック106,784人、ビオンテック130,859人)となっています。