効果良好、新型コロナ飲み薬の使用開始
本日は、新型コロナウイルスの飲み薬であるモルヌピラビルとパクスロビドの使用について、香港にあるフィットネスジムFitness Firstが全店を閉鎖し全従業員を解雇したことについて、金曜日から香港の全てのビーチが立入禁止となる可能性があることについてをお伝えします。
■効果良好、新型コロナ飲み薬の使用開始
新型コロナウイルスの経口治療薬(飲み薬)である「モルヌピラビル(MSD社)」の使用が香港で始まっており、香港大学の孔繁毅教授は「約300人がMSD社のモルヌピラビルを服用しており、患者の症状悪化を防ぐ良好な効果がみられている」とコメントをし、香港大学の感染・伝染病センター総監の何栢良も「ハイリスク患者に経口薬を使えば毎日の死亡者数は大きく減少する可能性がある」とコメントをしました。
また、新型コロナウイルスの経口治療薬「パクスロビド(ファイザー社)」も本日から公立病院、指定クリニック、老人ホームで使用されます。香港の病院管理局の感染症センター所長は「パクスロビドは老人ホームでゲームチェンジャーとなるだろう。症状の深刻化や死亡のリスクを下げる効果がある。ワクチン未接種者、ワクチン1回のみ接種者、70歳以上、慢性疾患患者などのハイリスク患者に処方する。MSD社のモルヌピラビルよりも入院や死亡のリスクを下げる効果が高いため優先的に処方する。どちらも1日2回、5日間の服用となり、服用前に患者本人のほか親族の署名が必要だ。12歳以下は服用に適さない」と説明しました。
■Fitness Firstが全店閉鎖、従業員解雇
香港にあるフィットネスジム「Fitness First」が全8店舗を閉鎖し、全従業員100人以上を解雇したようです。Fitness First のフェイスブックページには「会費の返金や閉鎖詳細」などの質問が書き込まれています。英国発のFitness Firstは2002年に香港に上陸し、香港内に10,000人以上の会員がいたようです。香港のフィットネスジムは香港政府の新型コロナ対策により、1月7日から営業停止となっており4月20日までは営業停止が指示されています。
■香港のビーチ、立入禁止となる可能性
香港メディアThe Standardが、3月18日(金)から香港の全てのビーチが立入禁止となる可能性があると情報を発信しています。2020年7月のコロナ第3波でも香港政府はビーチ閉鎖をしています。
The Standardは中国本土のインターネット上の書き込みも紹介しており、「深センと香港は深刻なパンデミックの状況なのに、香港人はリスクを考えずにビーチで楽しんでいる」、「自分の楽しみだけを考え公衆衛生を考えていない」、「医療従事者の貢献を大切にできないのか」などが書かれているとのこと。
< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、昨日27,765人(入境時・隔離中の発見4人、香港市中感染27,761人)、感染者合計は266,887人(陽性者合計761,550人)、死者合計は4,568人、入院者数は10,228人となっています。
ワクチン接種者合計は1回目接種が6,431,229人(91.2%)(シノバック2,767,098人、ビオンテック3,664,131人)、うち2回目接種が5,461,037人(80.7%)(シノバック2,163,983人、ビオンテック3,297,054人)、3回目接種が2,331,072人(シノバック809,588人、ビオンテック1,521,484人)となっています。