香港からの英国移住者、2022年は5万人超え

更新日:2023年05月29日
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移民

2022年1月〜12月に香港から英国に約5万2,000人が移住したことを英国国家統計局が発表しました。英国政府はBNOパスポートを保有する香港人に対して、5年間の滞在と就労、その後は永住権申請を可能とするBNO特別ビザによる移民政策をおこなっています。

BNOパスポートとは、1997年7月1日の香港返還以前に生まれた香港市民が持てるパスポートで約290万人が取得対象者となっています。英国政府のウェブサイトによると、2021年1月にBNO特別ビザの申請受付を開始してから2022年7月までに12万3,000人以上の香港人がBNO特別ビザの申請をおこないました。

ロンドンを拠点とする不動産仲介会社Benham and Reevesのデータによると、英国のイングランドとウェールズの香港人の所有住宅数は2022年1月から2023年1月までの12ヶ月間で約12%増加。香港人は2万4,759戸の住宅を所有しており、外国人全体(18万7,275戸)の13.2%を占め、どの外国人のグループよりも多いようです。

英国の2022年の移民による人口増加は60万6,000人(120万人増加、55万7,000人減少)であり記録的な水準に達しているようです。そのうち約5万2,000人が香港から、約11万4,000人がウクライナからとなっています。リシ・スナク英首相は「移民数が多すぎるため減少させたい。制御できていないわけではない」とコメントをしています。

なお、BNO特別ビザによる移民政策は少なくとも2025年までは有効であると英国総領事のブライアン・デービッドソン(Brian Davidson)氏は話しています。