明日は香港の元宵節、別名ランタン祭り

更新日:2021年02月25日
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元宵節

明日2月26日(中華圏の旧暦1月15日)は「元宵節(げんしょうせつ)」。旧正月シーズン最終日で、満月を祝う日となります。香港では中心地などにランタンが飾られ「ランタンフェスティバル(ランタン祭り)」とも呼ばれています。その他にも「中国のバレンタインデー」と呼ばれている日でもあります。食べ物では「湯圓(トンユン)」を食べて元宵節を祝います。

元宵節の起源は諸説あり、2,000年以上前、紀元前206年~西暦25年の漢王朝の頃に重要な祭りに発展したと言われています。Wikipediaによると、「仏教を支持していた明皇帝が、旧暦の1月15日に仏教の僧侶が寺院の提灯に火をつけることを見て、すべての家庭や寺院にその夜にランタンを灯すように命じて習慣化した」との説、「冬の暗闇の減退と、人工の光で夜歩きできることのお祝い」との説、他にも「道教の神の誕生日が旧暦の1月15日」など様々な説があると書かれています。

元宵節にはもち米を原料とした団子「湯圓(トンユン)」を食べる習慣があります。湯圓の中には様々な具が入っており、甘いものでは砂糖、胡桃、ゴマ、小豆餡、氷砂糖など、塩辛いものでは肉や野菜で作られた具が入れられます。香港では湯圓を様々なイベントで食べる習慣があります。

また、元宵節が中国のバレンタインデーと呼ばれていることは日本ではあまり知られていないようですが、古い時代の中国では夜間の外出が禁止されており、普段は家の中から出ることができない身分のある女性が、ランタン祭りの夜だけは自由に外出し楽しむことが許され、年頃の男女にとって出会いのチャンスであったとのことから「中国のバレンタインデー」と呼ばれることになったという説があります。(人民網日本語版より)

なお、今年は新型コロナウイルスの影響で、香港でのランタン祭りの行事は見当たりませんでした。

< 香港の新型コロナウイルスの感染状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日17人、感染者合計は10,914人、退院者合計は10,461人、死者合計は198人となっています。関連ニュースでは、ドイツのBioNTech社の開発ワクチンが輸出手続きの未完了によって延期になったこと。K11 MUSEAの中華レストラン「名潮食館」で、新型コロナ感染者6人が確認され、18日(木)以降に訪れた人が強制検査の対象となったことが話題となっています。