新型肺炎対応、18か所の診療所を発表、他関連ニュース

更新日:2020年02月07日
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クルーズ船

中国の保健当局は本日、中国内の新型コロナウイルスの感染者を31,161人(前日より3,143人増加)、死者636人(73人増加)と発表しました。香港では新たに3人の感染が確認され感染者24人となっています。

■醫院管理局、18か所の指定診療所
香港の醫院管理局(病院管理局)が軽い発熱や呼吸器系の症状が出た場合に診察を引き受ける18か所の指定診療所を発表しました。まずは7か所からスタートします。

18か所の指定診療所では、軽い症状の患者、地域で疑いがある患者が出た場合に対応し、血液検査、レントゲンなど関連検査や薬の処方が受けられます。他の病気の患者は他の病院で診察を受ける必要があります。

18か所の指定診療所は、当記事下部のリンクから香港メディア立場新聞の記事をご参照ください。

■14日間の隔離場所をディズニーホテルに依頼
先日、香港政府は中国からの入境者全員に14日間の強制検疫を行うと発表し、ディズニーランドのホテルを隔離場所に使用できないかと依頼をしているようです。ディズニーランド側は風評被害がでることを心配して回答は保留しているようです。昨日、行政会議メンバーの林正財氏は「香港には隔離施設が不足しているため、中国からの入境者全員に14日間の強制検疫を行うのは難しい。旅行客をホテルに隔離できれば、ホテルスタッフに管理の手伝いをしてもらうことができる」と述べました。

■マスク不足で販売詐欺、工場建設、診療所閉鎖
香港ではマスクの品薄が続いており、医療用マスクのオンライン販売を装った詐欺により100人以上が総額58万香港ドル(約821万円)を騙し取られたとの通報があり、香港警察が容疑の男女8人を逮捕しています。前金を受け取った後で姿をくらますという手口のようです。

一方、立法会議員の林健鋒氏は、1か月後を目標にマスク工場の操業を開始し、1日に10万枚生産する計画を関連業界と協力し進めているとのこと。

また、香港医学会会長の何仲平氏は、私立診療所10か所がマスク不足で閉鎖していることを伝えました。香港政府は3万枚のマスクを私立診療所の医師に配ることを約束していますが、マスクの受け取りは抽選で決まるようです。

■香港でもクルーズ船が足止め
日本では横浜港停泊のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」内での肺炎感染者が確認されたことが大きく報道されています。一方、香港ではクルーズ船「ワールド・ドリーム号」内で中国人乗客の感染者が確認され、日本人4人を含む約3700人の乗客・乗員が下船できなくなっていることが大きく報道されています。 ワールド・ドリーム号では33人が体調不良を訴えていましたが新型コロナウイルスの検査結果は陰性だったとのこと。また、同船では1月19日~24日の期間に乗船しすでに下船した206人を感染ハイリスク者であるとして香港内で行方を追っています。