市場の野菜から残留農薬、オーガニック証明の偽装も発覚

更新日:2019年05月06日
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香港マーケット

香港浸会大学の香港有機資源センターが、香港の街市(ウェットマーケット)や露店などで販売されている野菜の調査を実施したところ、街市の野菜60サンプルのうち40サンプルから残留農薬が見つかり、3サンプルから食物安全中心が定める基準値を超える残留農薬が検出されたと発表しました。また、オーガニックと表示して野菜を販売している37店舗のうち15店舗がオーガニック証明書を取得していなかったことも判明しています。

基準値を超える残留農薬が見つかった街市は、楽富(ロクフー)の楽富街市、荃湾(チュンワン)の楊屋道街市、堅尼地城(ケネディタウン)の士美菲路街市であり、楽富街市ではアマランサス(葉野菜)から基準値の2倍となるシペルメトリン(ピレスロイド系の合成殺虫剤)が検出、楊屋道街市と士美菲路街市ではサイシン(中国野菜)から基準値を超えるトリクロルホン(有機リン系殺虫剤)が検出されました。

香港浸会大学の生物学教授である黃煥忠氏は、「シペルメトリンは痙攣、吐き気、嘔吐、昏睡など、トリクロルホンは不整脈、昏睡、神経障害、脳障害による麻痺などを引き起こす可能性がある。基準値の2倍となる残留農薬シペルメトリンが検出された葉野菜アマランサスを大人は一日348グラム、子供は一日75グラム食べただけで世界保健機関の定める許容摂取量を超える。それでもなお健康リスクは低いが、ベジタリアンや子供は野菜選びに注意し、同じ種類の野菜ばかり食べるのは避けるべき」とコメントしています。

また、15店舗がオーガニック証明書を取得していなかった件では、九龍城の九龍城街市で2店舗、将軍澳の尚德街市、香港仔大道の露店の計4店舗が期限切れまたは無効な証明書を違法に提示していたことが判明。九龍城街市の店舗ではコピー機で作成された偽の証明書を提示していたため政府C&ED(税関)に通報がおこなわれました。なお、オーガニック表示の調査は547店舗を対象に調査がおこなわれました。