ペルーで香港人ツアー客が襲撃。ガイド死亡に悲しみの声

更新日:2019年02月25日
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ペルーホテル

2月19日(火)、ペルーのラグジュアリーホテル「Inkaterra Reserva Amazonica」で香港人ツアー客41名が武装ギャングに襲撃(香港の一部では人質と表現)されました。香港人ツアー客に負傷者はいませんでしたが、現地ガイドのLeonさん(38歳ペルー人)がギャングに立ち去るように警告し13発の銃弾を受け死亡しました。「Leonさんは自分たちのヒーローだ」と悲しむ香港人の声を香港メディアが伝えています。

犯行グループはベネズエラ人やコロンビア人で構成される多国籍ギャング「Comando Vermelho」のメンバー十数名とみられており、ペルー当局は捜査をおこなっているようです。家族でツアーに参加していた香港人のMichaelさんは次のように話しています。

「午後8時15分頃、約30名がホテルのレストランでディナーをしていたときに、突然電気が消えた。何が起こったのか分からなかったが、ホテルスタッフにキッチンに誘導され床に伏せるよう指示された後、10発以上の銃声が聞こえ初めて状況を理解した。マスクをしたギャング2人組がキッチンに入ってきて女2人と金を出せ!と叫び香港人女性を掴んだが、女性が抵抗したためパスポート入りのハンドバッグだけを奪っていた。自分自身も連れ去られそうになったが床に伏せており体重も重かったためか諦められた。その後、外から銃声が数発聞こえ、ギャング2人組は去っていった。45分間ぐらいの出来事だった。キッチンから出ると、現地ガイドのLeonさんが土産物店の前で射殺され白い布で覆われているのを見た。Leonさんは武装ギャングに対して早く立ち去るよう警告したため撃たれたと説明を受けた。Leonさんには奥さんと3人の子供がいると知って胸が張り裂けるような思いだった。翌日のアマゾン熱帯雨林はLeonさんがガイドしてくれる予定だった。」

Leonさんはローカルツアーガイドとして10年以上ホスピタリティ業界に勤務する人物で、長く付き合いのあるホテル関係者からも悲しみの声が伝えられました。Leonさんはセキュリティスタッフのような服装をしていたから撃たれてしまったとの見方もあるようです。

なお、ペルーの新聞「El Comercio」は、「他のメディアではツアー客が人質に取られたと報道されているが、人質に取られたわけではなく、売店の商品などの強奪がおこなわれただけであるとホテルマネージャーが話している」と伝えています。

事件のあったホテル「インカテラ(Inkaterra)」はナショナルジオグラフィック・トラベラー誌で「世界ベスト25のエコロッジ(自然に恵まれた立地で環境に配慮した宿泊施設)」として選ばれた外国人にも大人気のホテルであると言われています。