下落が続く香港、世界コンテナ港ランキング7位

更新日:2019年02月15日
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コンテナランキング

世界で最も忙しい港(コンテナターミナル)のランキング2019年度版が発表され、1位は上海、2位はシンガポール、3位は寧波、4位は深セン、5位は広州、6位は釜山となり、香港は昨年の5位から7位に転落しました。香港は1990年代から2003年まで1位でしたが、2004年からはシンガポールが1位、2010年以降は9年連続で上海が1位となっています。(Drewry Shipping Consultants社調べ)

ランキングを発表した調査会社Drewry Shipping Consultants社のNeil Davidson氏は「データ収集を開始した1979年以降、香港は初めて5位圏外に転落した。かつては華南(中国南部)唯一の機能的な港として香港が利用されてきたが、最近は深センや広州の港が大きく発展し競争相手となっている。また、中国政府は中国本土のコンテナターミナルの開発に積極的に投資をしており、周辺には工場も多いため、香港を経由せず中国本土から直接世界へ輸送できるようになった。」と解説をしています。

世界の主要都市にあるコンテナターミナルは各国の政府、または政府が中心となり所有・運営されていますが、香港のコンテナターミナルは李嘉誠(リ・カセイ)のハチソン・ポート・ホールディングス・トラストが大部分を所有していることから、香港政府からの投資や支援が不十分なのではないかという声も上がっています。

なお、ランキングではコンテナターミナルの貨物取扱数をTEU(20フィートコンテナ換算)で示しており、1位の上海は4,201万TEU、2位のシンガポールは3,660万TEUであり、香港は1,964万TEUとなっています。