ボトックス注射で死亡、2名が体調不良を訴える

更新日:2018年11月13日
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美容

尖沙咀(チムサーチョイ)のクリニックで、美容のためのボトックス注射を受けた女性(52歳)が死亡し、香港大学卒のベテラン整形外科医の李宏邦(86歳)が逮捕されました。死亡した女性はぜんそく持ちであったこともあり正確な死亡原因は調査中ですが、ボトックス注射での死亡例は香港初であり大きな話題になっています。この他にも11月はボトックス注射による体調不良者が2件報告されています。

死亡した女性は李宏邦のクリニックの常連客であり過去にも二重まぶた手術やボトックス注射を受けています。今回、11日午後3時頃にクリニックを訪問し顔にボトックス注射を受け、午後5時頃に意識を失いクイーンエリザベス病院に搬送、12日午前9時42分に死亡が確認されています。李宏邦は警察の取り調べに対して「女性はぜんそくの診断のためクリニックを訪れ、ぜんそくの薬を飲んだ後で意識を失った」と虚偽の申告をおこなったようですが、実際はボトックス注射の後に意識を失ったことが判明。捜査の結果、警察への虚偽申告の罪に加えて、危険薬物条例に違反し記録と異なる量の危険薬物を所有していた罪で逮捕されました。

李宏邦は1956年香港大学卒業後からキャリアを積み、尖沙咀の他にも中環にクリニックを持ち美容整形、レーザー・光治療、脂肪吸引、若返り治療、植毛などを展開。経験豊富で有名な整形外科医でしたが、2003年に脂肪吸引を施術した女性が死亡した件で2009年に5ヶ月間のライセンス停止処分を受けていたことがあります。

香港政府衛生署は「ボトックス注射での死亡事例は初めて」と発表するとともに、「2006年以来ボトックス注射でボツリヌス中毒などの異常が現れた香港人は少なくとも19名おり、うち14名は中国本土で施術を受けていた」との情報も発表しています。直近では、11月1日に自宅に中国本土の美容師を招きふくらはぎにボトックス注射を受けた41歳女性が体調不良、11月2日には尖沙咀のサロンで顔にボトックス注射を受けた24歳女性が体調不良を訴えたことを伝えています。