高齢者やホームレスに食事を提供するレストランに注目

更新日:2018年06月20日
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ボランティアレストラン

生活に苦しむ高齢者やホームレスに無料で食事を配る深水埗(サムスイポー)のレストラン「北河同行」のオーナー陳灼明さん。昨年は合計64,385箱の弁当を無料配布するなどして更に注目が集まり、香港メディアSCMPが香港に貢献する魂を持った人物や企業に与える「Spirit of Hong Kong Awards(香港魂賞)」にノミネートされました。

「北河同行」のオーナー陳灼明さんは「明哥(メンゴー)」というニックネーム(哥は「お兄ちゃん」と親しみを込めて呼ぶニュアンス)で香港市民に親しまれる人物。1983年に深水埗のレストラン「北河燒臘飯店」で従業員として働き始め、元店長やすべての同僚が退職した後、最後の一人として残り経営をおこなっていました。近所の人たちに美味しい食事を低価格で提供し続けたいという気持ちを優先し、貧しい人への食事クーポンの配布や、22香港ドル(約300円)での弁当の販売を続けますが、2016年初めには家賃上昇により一度は廃業に追い込まれます。しかし、2016年内に近所の人たちから援助を得られ「北河燒臘飯店」を再開、現在は「北河同行」の店舗で経営と慈善活動を続けています。

陳灼明さんは自らの活動について、「政府が社会福祉の手続きを進めるには時間がかかるので、自分たちに今できることをやっている。例えるとすると、中華鍋に開いた穴を塞いでいるような感じかな。」と語りました。賛同するボランティアと共に活動を続ける一方、「無差別に手助けをおこなうことで人々の自立を妨げている」と批判の対象となったり、弁当の配布を拒絶されるなどの厳しい経験もあったようですが、今後も多くの慈善活動と低コストでの店舗経営を両立していくことを表明しています。

北河同行

住所:深水埗大南街278號地下(G/F, 278 Tai Nan Street, Sham Shui Po)

北河燒臘飯店

住所:深水埗北河街54號地下(G/F, 54 Pei Ho Street, Sham Shui Po)

写真は「北河同行」の公式facebookページより

https://www.facebook.com/peihocounterparts/