インフルエンザで病院10時間待ち、日本脳炎も発生

更新日:2017年07月21日
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日本脳炎 インフルエンザ

インフルエンザ大流行中の香港。公立病院の診療待ち時間は10時間以上、ベッド占有率も100%を超えており、香港政府は市立病院からベッドを借りることを検討しているようです。また、この半月で蚊の媒介によって感染する「日本脳炎」の感染者も3名確認されており深刻な状況となっています。

インフルエンザに関しては、重症患者の69%が死に至っており、5月5日から約2ヵ月間で205名(18歳以上)の死亡が確認されています。(7月19日 香港衛生署発表)

日本脳炎に関しては、日本では2016年に年間10名程度の感染が確認されましたが、香港では半月で既に3名の感染となっているため深刻です。日本脳炎の潜伏期間は6~16日間で、100~1000人に1人程度が発症するそうです。発症すると突然の高熱、頭痛、嘔吐や意識障害がおこることが一般的であり、20~40%が死亡、生存者の45~70%に精神障害などの後遺症が残ってしまうそうです。日本人の多くは予防接種を受けていると思われますが、予防接種を受けていないお子様やお年寄りは感染しやすいと言われていますのでご注意ください。

香港では日本脳炎の他にも、夏になると蚊の媒体によって発生するデング熱やジカ熱への感染者が確認されます。蚊に刺されないためにも、蚊が繁殖しやすい環境を作らないようにする(植木鉢の水を貯めない、こまめに水の交換をする)、また、外出する際は虫よけ剤を使用するなど工夫することが大切です。