世界の生活費の高い都市ランキング2023が発表

更新日:2023年12月04日
LINEで送る
Pocket

生活費

英経済紙エコノミストの調査部門EIUが「世界生活費ランキング2023(Worldwide Cost of Living)」を発表し、世界で最も生活費の高い都市1位はシンガポールとチューリッヒ(同率1位)、香港は5位(前年4位)、日本は東京が60位(前年37位)、大阪が70位(前年43位)となりました。日本は円安の影響で大きく順位を下げました。

世界トップ10に注目すると、1位はシンガポールとチューリッヒ(同率)、3位はジュネーブとニューヨーク(同率)、5位は香港、6位はロサンゼルス、7位はパリ、8位はコペンハーゲンとテルアビブ(同率)、10位はサンフランシスコとなっています。

調査は世界173都市を対象として2023年8月14日から9月11日に実施され、200種類以上の商品やサービス(食料品、お酒、タバコ、衣料品、日用品、家賃、交通費、光熱費、学費、遊興費など)の価格を、ニューヨークの物価を基準「100」として比較しています。これらの商品やサービスの価格は現地通貨換算で平均して前年比7.4%上昇したことも発表されています。

EIUの生活費ランキング責任者であるUpasana Dutt氏は「2021〜22年は供給サイドのショックで物価上昇したが、中国が2022年後半に新型コロナウイルス関連の規制を解除してから落ち着き、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻後にみられたエネルギー価格高騰も落ち着いた。2024年はインフレが減速を続け、世界的に物価高が和らぐと予想している。上振れリスクはあり、イスラエルとハマスの戦闘がさらに激化すればエネルギー価格が上昇し、エルニーニョの影響が予想以上に拡大すれば食料品価格をさらに押し上げるだろう」とコメントしています。

世界生活費ランキング2023(Worldwide Cost of Living)
https://www.eiu.com/n/campaigns/worldwide-cost-of-living-2023/