2023年度「アジアのベストレストラン50」が発表

更新日:2023年03月29日
LINEで送る
Pocket

ベストレストラン2023

2023年度の「アジアのベストレストラン50」が発表され、上位50に香港からは5店舗、日本からは10店舗のレストランが選ばれました。ランキングはアジア11か国(地域)の19都市が対象となっており、1位はバンコクのタイ料理「Le Du(ル・ドゥ)」。最もランクイン店舗数が多かった都市はバンコクとシンガポールでそれぞれ9店舗がランクインしました。

アジアのベストレストランを評価するのは300人以上の専門家(シェフ、レストラン経営者、フードライター、評論家、美食家)で、過去18カ月以内に実際に訪れたレストランに投票できる仕組みであり、個人的な利害関係のあるレストランには投票できません。以下にアジアベスト10にランキングされたレストランをご紹介します。

1位:Le Du (タイ料理/バンコク)(昨年4位)
2013年オープン、Le Duはタイ語で「季節」を意味している。ニューヨークのミシュラン3つ星店「Eleven Madison Park」や「Jean-Georges」で腕を磨いたタイ人シェフ・トン氏が旬折々の食材を用いて、一見タイ料理とは思えない美しい料理を創作している。

2位:SEZANNE (フランス料理/東京)(昨年17位)
2021年オープン、ミシュランガイド東京2023にて2つ星を獲得。香港を代表する建築家アンドレ・フーによるラグジュアリーかつリラックス感に満ちた空間で、総料理長のダニエル・カルバート氏による大胆にして繊細、軽やかなフランス料理を提供している。

3位:Nusara (タイ料理/バンコク)(昨年10位)
1位の「Le Du」のシェフ・トン氏が手がけるレストランで、トン氏の祖母の名前が付けられている。伝統的でもモダンでもない、これまでにないユニークな「カラフルなタイ料理」を提供している。

4位:Den (懐石料理/東京)(昨年1位)
ミシュランガイド東京 2023で2つ星とグリーンスターを獲得。シェフの長谷川氏の料理は、日本の家庭料理の温かさを伝える、イノベーティブ料理として知られている。「デンタッキーフライドチキン」も話題。

5位:Gaggan Anand (プログレッシブインディアン/バンコク)(再オープン)
2022年はクローズしていたが再オープン。インド出身の有名シェフGaggan Anand氏は、モダンインディアンガストロノミーの限界を打ち破ることに挑戦している。

6位:Odette (フランス料理/シンガポール)(昨年8位)
シェフJulien Royer氏の料理と最高のホスピタリティーが大人気。アジアのベストパティシエ2023に選ばれたLouisa Lim氏によるデザートも。

7位:Florilège (フランス料理/東京)(昨年3位)
シェフの川手氏は季節感を大切に、地元の食材にこだわった料理を提供。レストランはオープンキッチンで料理の様子が眺められ、カウンターではシェフと話ができるスタイル。

8位:La Cime (フランス料理/大阪)(昨年6位)
2010年オープン以降、美食家の間で話題となったレストラン。シェフの高田氏はフランスの三つ星レストラン「ル・ムーリス」で経験を積んだ人物。

9位:Sorn (タイ料理/バンコク)(昨年2位)
タイで最も予約の取れないレストランと呼ばれている。唐辛子をはじめとするスパイスを巧みに使い、タイ南部の多様な文化との出会いの記憶や味を表現。

10位:NARISAWA (フュージョン料理/東京)(昨年15位)
東京で20年近くのトップレストラン。シェフである成澤氏は、里山の文化や食材を応用した「イノベーティブ里山キュイジーヌ」を提供している。

日本では上記ベスト10の5店舗の他、12位東京Sazenka(中華料理)、14位和歌山Villa Aida(イタリアン)、20位東京Ode(フレンチ)、32位京都Cenci(イタリアン)、44位東京L’Effervescence(フレンチ)がベスト50にランクイン。また、香港でベスト50にランクインした5店舗は13位The Chairman(広東料理)、29位Neighborhood(フレンチ)、37位Wing(中華料理)、41位Mono(ラテンアメリカ料理)、49位Caprice(フレンチ)となっています。

今回発表された2023年度の「アジアのベストレストラン50(Asia’s 50 Best Restaurants)」のランキングはオフィシャルサイトから確認できます。