2022年末時点の香港の人口統計が発表

更新日:2023年02月17日
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2022年末時点の香港の人口統計

香港の2022年末の人口は733万3200人となり2021年末の740万1500人から6万8300人(0.9%)減少し、3年連続で人口減少したことを香港政府の統計局が発表しました。出生数よりも死亡数の方が多く(2万9500人)、人口の自然減少が拡大したことに加えて、香港外への人口流出が6万人となったことが人口減少の主な理由となっています。

出生数は2019年の5万2900人から約4割減少し3万2500人となり、過去最低の出生数となりました。死亡数は2019年の4万9000人から約2割増加し6万2100人。中国本土からの香港移住者は2万1200人と増加しましたが、香港外(海外)への移住が6万人となり純流出が3万8800人となりました。

香港政府の報道官は「新型コロナウイルスの影響が続く中、国境を越えた旅行が中断し、香港への人の流入は低水準だったが、2022年の終わりから制限緩和が始まりわずかな回復が見られた。新型コロナウイルス流行は人材の流入、特に短期就労ビザでの流入に影響を与えたと考えられている。香港の人々の移動は徐々に正常に戻り始めており、2022年後半の人口減少は前半に比べると縮小している。政府は2022年の政策発表でさまざまな人材誘致措置を発表しており毎年35,000人の人材誘致を目標としている」と述べました。

今回発表となった最新の人口推定値は暫定的な発表であり、確定値は6ヶ月後に発表される予定です。