香港と中国との往来再開の初日について

更新日:2023年01月09日
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本日は、香港と中国本土との隔離措置なしの往来再開の初日について出入境者数データや行政長官のコメント、香港で初のオミクロン株XBB.1.5が検出され中国では大便失禁があると話題になっていること、AlipayHKが深センの地下鉄でも利用可能になったことをお伝えします。

■香港と中国との往来再開の初日について
昨日から香港と中国本土との隔離措置なしの往来が各方向50,000人ずつまでで再開し、初日の午後8時の時点の当局の統計によると、「落馬洲、深セン湾、文錦渡、港珠澳大橋、香港中国フェリーターミナル、香港マカオフェリーターミナル」経由での香港入境者は13,336人、香港からの中国入境者(マカオも含む)は35,028人となりました。

ジョン・リー行政長官は昨日、「香港はできるだけ早く本土との往来を完全再開できるよう努力する。往来再開の初日の出入境手続きはスムーズだった。1日あたり50,000人の割り当ては適切であると信じている。出入境の場所は現在の7か所から完全な14か所までさらに拡大しようとしている。目標はできるだけ早く正常な状態に戻ること。割り当て制を廃止する時期がいつになるかは状況を注視する必要がある」とコメントしました。

■香港で初のXBB.1.5、中国では大便失禁
香港政府の衛生防護中心は1月7日(土)、オミクロン株の1つ「XBB.1.5」が海外からの帰国者より香港で初めて検出されたと発表しました。XBB.1.5は現在アメリカで急速に拡大しており、他の変異ウイルスと比べ感染を広げる力はより強いとみられています。

また、最近、中国国内のネット上ではXBB.1.5の感染者が「気づかないうちに下痢で大便を失禁していた」との話が流れており、下痢止めや紙おむつを買い求める人が殺到したとのことです。専門家は今のところXBB.1.5で便失禁があるという証拠はないとしており、中国メディア「人民日報」傘下の「健康時報」では、上海中医薬大学救急救命研究所所長が「下痢はウイルス性風邪の正常な病理反応のひとつであり、パニックになる必要はない。下痢止めや紙おむつの買いだめをする必要はない」と述べています。

■AlipayHKが深センの地下鉄で利用可能に
1月8日(日)より、香港のデジタルウォレット「AlipayHK(アリペイ香港)」が深センの地下鉄でも利用できるようになりました。AlipayHKは、2021年よりアプリ「EasyGo」でQRコード決済による香港内の地下鉄MTR、バス、フェリー乗車に対応しており、中国本土のAlipayと香港のAlipayHKは全く別のアプリですが、今回AlipayHKが深センの地下鉄でそのまま利用できるようになったため大変便利です。

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、金曜19,722人、土曜15,850人、日曜14,113人、感染者累計は524,146人、死者累計は12,342人、現在の入院者数は4,818人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が6,910,514人(94.6%)、うち2回目接種が6,789,795人(93.1%)、3回目接種が5,812,633人(83.4%)、4回目接種が914,378人、5回目接種が34,969人となっています。