100年の歴史がある蓮香樓が2度目の閉店

更新日:2022年08月09日
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老舗

香港で100年以上の歴史がある飲茶(ヤムチャ)を楽しめる超有名レストラン「蓮香樓」の正式な閉店が発表されました。手押しのワゴンに点心(テンシン)を乗せてフロア内をまわり販売をおこなう昔ながらのワゴン式スタイルが人気のレストランでしたが、新型コロナウイルスの影響により閉店となりました。

蓮香樓は1889年に広州でお菓子を製造販売する店として創業、1918年に香港支店「蓮香茶室(Lin Heung Tea House)」を開店し、最終的には中環(セントラル)の威霊頓街(ウェリントンストリート)の路面店(G階)と1階の2フロアで長きにわたり店舗運営をしていました。

2019年2月に蓮香樓は一度閉店しますが、同じ場所で新オーナーが店名「蓮香茶室」で営業していました。しかし、社会運動や新型コロナウイルスの影響を受けて経営難となっていたところ、元々のオーナーである4代目の顏漢彬が大家と交渉をおこない2020年3月に再度「蓮香樓」を開店したという歴史があります。そのため今回で2度目の閉店となります。

今朝の蓮香樓の公式フェイスブックページ上では「オーナーはコロナ流行以来、蓮香樓を全力で支えてきましたが、残念ながらコロナには勝てず、結局このような結果となりました。将来、また皆様にお会いできる機会があることを望んでいます。他の姉妹店には引き続き頑張ってもらい、コロナに打ち勝ってもらいたいです」と述べられています。

なお、蓮香樓には親族が2009年に開業した姉妹店「蓮香居(Lin Heung Kui)」が上環の德輔道西という場所にあります。蓮香樓と同じく伝統的なワゴン式スタイルの飲茶・点心レストランとなっています。

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、昨日4,040人(入境時・隔離中の発見233人、香港市中感染3,807人)、感染者合計は361,433人(陽性者合計1,389,282人)、死者合計は9,547人、入院者数は1,528人となっています。

ワクチン接種者合計は1回目接種が6,776,377人(93.1%)(シノバック2,992,434人、ビオンテック3,783,943人)、うち2回目接種が6,530,618人(89.7%)(シノバック2,853,827人、ビオンテック3,676,791人)、3回目接種が4,661,693人(68.1%)(シノバック1,674,217人、ビオンテック2,987,476人)、4回目接種が229,074人(シノバック102,530人、ビオンテック126,544人)となっています。