感染者1153人、2人死亡、病床使用率90%

更新日:2022年02月10日
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往来再開

昨日の香港の新型コロナウイルス域内感染者数は1,153人で、800人以上の陽性者が感染確定待ちとなっています。慢性病患者の2人(1人はワクチン2回接種済み)の死亡も確認されました。また、病院の隔離用病床の使用率は90%に達しており、無症状者および軽症者をぺニーズベイ隔離センターに移すことも発表されています。本日も新型コロナに関連するその他ニュースをいくつかご案内します。

■専門家、制限強化をしても感染は止まらない
香港大学の臨床ウイルス学者であるSiddharth Sridhar博士は、「新型コロナはピークには達しておらず、厳しい制限はコロナウイルスの拡散を遅らせる効果はあるが完全には止められない。現在の措置ではゼロになるとは思えず、数週間から数ヶ月はかかりそうだ。今後、数日間で数千人に増えることも大いにあり得る。ワクチン未接種の高齢者が非常に多いため危機的状況にもある。さらに厳しい制限にも備えておくべきだ」と話しています。

■来年中の世界との往来に楽観的と見通す
キャリーラム行政長官の最高顧問である陳智思はブルームバーグTVで「香港は来年中には世界との往来を再開できるか?」との質問に「香港はワクチンの完全接種コミュニティとなり、さらなるオミクロンの知識を得られれば、その目標が達成できると非常に楽観的だ。オミクロンは短い潜伏期間だと多くのデータが示しているので、隔離期間の短縮もできるかもしれない」と回答しました。

■ヘアサロン営業停止で70~80%売上減の恐れ
本日からヘアサロンに対して14日間の営業停止が指示されたため、昨日は多くのヘアサロンで長蛇の列がみられました。

また、香港政府本部の前ではヘアーとメイクアップの労働組合が「売上70~80%減となる恐れがある。倒産の波が来るかもしれない。感染防止のため人数制限や顧客との距離を空けるたりするので営業したい。営業停止中に店内での従業員教育は可能かなどガイドラインを定めてほしい」と抗議活動をおこなう姿もみられました。

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、昨日1,161人(入境時・隔離中の発見8人、香港市中感染1,153人)、感染者合計は15,811人(陽性者合計17,808人)、死者合計は215人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が5,494,739人(80.8%)(シノバック2,151,387人、ビオンテック3,343,352人)、うち2回目接種が4,919,268人(72.8%)(シノバック1,850,468人、ビオンテック3,068,800人)、3回目接種が1,119,723人(シノバック443,192人、ビオンテック676,531人)となっています。