お年玉用の新札交換が開始。香港での相場や渡し方は?
2022年は2月1日(火)から2月3日(木)が旧正月連休となります。香港では日本と同様にお年玉「利是(ライシー)」を配る習慣があり、香港ドルを発券している「HSBC銀行、スタンダードチャータード銀行、中國銀行」は本日からお年玉用の新札への交換サービスを開始しました。本日は、日本とは異なる香港でのお年玉の渡し方や金額の最新情報をご案内します。
香港ではお年玉を渡す相手は子供だけではありません。独身者、部下、マンションの警備員、馴染みのレストランの店員などに感謝の気持ちを込めてお年玉を両手で手渡しする文化があります。日頃からお世話になっている方には50香港ドル程度、部下や親戚など関係が近い方には100香港ドル程度、自分の子供には500香港ドル程度、その他の相手には20香港ドル程度が一般相場と考えられています。
香港メディアSassy Mama Hong Kongが2022年に発信したお年玉の相場は以下でした。また、「40香港ドルは4を含むため縁起の悪い数字であるが、20香港ドル札を2つのお年玉袋に分けて渡すのはよい。警備員やドアマンには20香港ドルで十分。ホームヘルパーや秘書は従業員と考え多めに渡す。自分の子供と一緒に過ごしてくれる友人のホームヘルパーにお年玉を渡すことも珍しくはない。学校の先生には必要ないが子供の家庭教師には渡すことがあり家庭教師が子供に渡すことも多い」とのコメントも付け加えていました。
独身の弟・妹(自分が既婚の場合):200~1,000香港ドル
自分の子供:100~500香港ドル
独身の年下のいとこや親戚:50~100香港ドル
親しい友人の子供:40(20×2)~100香港ドル
ホームヘルパー:100~300香港ドル
家庭教師:100香港ドル
サービススタッフ:50~100香港ドル
その他:20香港ドル
お年玉を配る期間は厳密には定められていませんが、旧正月から7日間以内に渡すことが多いとされており、香港メディアPrestigeでは「今年は2月1日(旧正月の始まり)からランタンフェスティバルまでの15日間に配ればよい」と伝えています。
お年玉袋の利是封(ライシーフォン)は街中の至る場所で売られています。赤色は魔除け、黄色や紫色は高貴な色と言われており、袋の表面には新年の幸福を祝う「恭賀新禧」、幸運で上手くいくという「大吉大利」、幸福の意味を表す「福」などの縁起の良い言葉が書かれていることが多いです。
利是(ライシー)を渡す際には、明けましておめでとう「新年快楽(サンニンファーイロッ)」、お金持ちになれますように「恭喜發財(ゴンヘイファッチョイ)」という言葉を伝えて渡すのが一般的です。利是を受取った際には、健康でありますように「身體健康(サンタイギンホーン)」、思い通りにいきますように「萬事如意(マンシールーイ)」など縁起のよい言葉を返すと喜ばれるでしょう。
なお、HSBC銀行では、待ち時間を短縮するために1月8日からモバイルバンキングまたはウェブサイトを通じて、新札セットの交換予約をおこない支店で受け取ることができるようになっています。新札セットは3,000香港ドルで「20香港ドル100枚、50香港ドル20枚」となります。
< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は、昨日22人(入境時・隔離中の発見17人、香港市中感染5人)、感染者合計は13,002人、死者合計は213人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が5,069,200人(75.3%)(シノバック1,911,522人、ビオンテック3,157,678人)、うち2回目接種が4,708,735人(69.9%)(シノバック1,752,131人、ビオンテック2,956,604人)、3回目接種が584,913人(シノバック277,133人、ビオンテック307,780人)となっています。政府アドバイザーの袁國勇は、医療用マスクを2枚重ねて着用することを提唱しています。