ロックダウン隔離、ワクチン2回接種で緩和か

更新日:2021年05月07日
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隔離緩和

本日は、ロックダウン隔離の内容がワクチン2回接種で緩和される予定があること、深水湾ビーチの訪問者に強制検査が指示されたことと新型コロナ変異株関連ニュースをお伝えします。

■ロックダウン隔離、ワクチン2回接種で緩和か
変異株の感染者対策として、香港内で変異株感染者が確認されると感染者の居住マンションがロックダウンとなり、全住民は隔離施設での21日隔離が求められます。

香港政府アドバイザーの許樹昌は「政府はワクチンを2回接種していれば、隔離施設14日間+自宅7日間」に条件を緩和する予定があることを伝えており、本日詳細が発表される予定です。

許樹昌は変異株について「変異株は感染力が強くワクチン効果は低い。海外ではワクチンを2回接種した後も変異株に感染した事例が少数ある。ワクチンを2回接種した者も14日間は隔離施設で経過をみるべきだ」と説明しました。

■深水湾ビーチの訪問者に強制検査が指示
衛生署が、4月25日と5月1日のいずれかに深水湾(ディープウォーターベイ)ビーチを訪れた人は強制検査とすることを発表しました。ドバイから入国した変異株感染者(29歳男性)のガールフレンドの親戚グループがその日に深水湾ビーチを訪れていたことが理由です。ガールフレンドからは変異株感染が確認されていますが現時点では親戚グループからは変異株感染は確認されていません。

上記の関連するニュースとして、香港大学感染・伝染病センターの総監督の何栢良はラジオ番組で以下のように話しました。

「複数の変異株感染者らが、自らの行動範囲を故意に隠している可能性があり濃厚接触者を特定する努力を妨げているため警察に調査を求めた。1人目の変異株感染者はドバイから入国した男性だが、その後香港内の別々のエリアでホームヘルパー3人から感染が確認された。当局はどのように感染が広がったのか理解に苦しんでいる。」

「変異株感染したホームヘルパーが居住しているマンション住民(1000人以上)が21日間の強制隔離となり、香港で働くホームヘルパー全員に強制検査が指示された後になってから、ドバイから入国した男とガールフレンドが、感染した3人のホームヘルパーに接触をしていた人々と会っていたことが分かった。彼らは嘘をついていると思う。政府は厳かに対応すべきで、犯罪捜査として警察に依頼すべき。十分な証拠があれば、彼らは起訴されるべきだ」

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日2人(域内感染者0人)、感染者合計は11,799人、退院者合計は11,468人、死者合計は210人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が約1,021,200人(人口の約13.6%)(シノバック462,900人、ビオンテック558,400人)、うち2回目接種が約602,800人(シノバック330,700人、ビオンテック272,100人)となっています。昨日は柴湾(チャイワン)のマンション豐興樓でロックダウンが実施されました。