香港の富裕層が25%増加

更新日:2021年04月09日
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世界長者番付

本日は、香港で1,000万香港ドルの資産を持つ富裕層が25%増加したこと、140か所のホテルで500香港ドルの割引が受けられる観光局のプロモーションが開始し人気となっていること、の2つの話題をお伝えします。

■香港の富裕層が25%増加
Citibank(シティバンク)香港が2020年11月から2021年1月にかけて、1,000万香港ドル(約1億4000万円)以上の資産を持つ富裕層の人数を調査「Hong Kong Affluent Study 2020」し、51万5000人となったことを発表しました。2019年の同調査では41万3000人だったため約25%増加しています。また、富裕層がもつ資産の71%が不動産であるようです。

シティバンク香港のリテールバンキングの代表者ジョセフィン・リー氏は「香港の富裕層人口は新型コロナウイルスのパンデミック期間中も衰えることなく増加し続け、記録的な人数となった。パンデミック期間中、各国の政府は自国の経済を守り金融市場を安定させるための対策をおこなってきたが、その結果、株、債券、外貨など多くの投資商品の価値が上昇し、投資家は利益を得た」と解説しています。

また、フォーブスの2021年版の世界長者番付では長江実業グループ創設者の李嘉誠(リカシン)が香港1位(世界43位)となり保有資産337億米ドル。香港2位(世界47位)は不動産ディベロッパー恒基兆業地産の創設者の李兆基で保有資産317億米ドル、3位(世界52位)は電気自動車用の電池メーカーCATLの創業者である曾毓群で保有資産284億米ドルとなりました。

一方で2020年香港のGDP成長率はマイナス6.1%、2021年2月の失業率は2004年以来最悪の7.2%となっており、香港の証券会社Wealthy Securitiesの代表者ルイス・ツェ氏は「パンデミック期間中、貧しい人はさらに貧しくなり格差が広がった。家計をやりくりする必要があり投資に回す資金はない」と指摘しています。

■観光局のプロモーションが人気
香港政府観光局の新プロモーション「Staycation Delights(ステイケーション・デライツ)」の受付が本日10時より開始され、サイトがパンクするほどの人気となっています。プロモーションに参加する小売店または飲食店で800香港ドル以上を使用すると、140か所のホテルで500香港ドルの割引が受けることができます。

140か所のホテルには、5つ星ホテルの「フォーシーズンズホテル香港、ザ・ペニンシュラ香港、ザ・リッツ・カールトン香港、グランドハイアット香港」も含まれており、テーマパークに隣接している香港海洋公園マリオット・ホテル、ビジネス向けのホリデイ・イン・エクスプレス香港などもあります。

ステイケーション・デライツの利用方法は以下の通りです。

プロモーションに参加している小売店、飲食店、ホテルはウェブサイトから確認できますが、今朝時点ではウェブサイトへのアクセスが集中し、閲覧できない状態となっているため時間をおいてアクセスしてみてください。
https://www.holidayhk.com/en-hk/staycationdelights/

1.参加している小売店または飲食店で800香港ドル以上を使用しレシートを受け取る
2.ウェブサイトにアクセス
3.500香港ドル以上の、1泊または2泊のホテルパッケージを選択する
4.ホテル予約手続きは直接ホテルとおこない、レシートのコピーを提出する
5.ホテルチェックインの際はレシートの原本が必要
6.ホテル代から500香港ドル割引が受けられる
※レシートは最大2枚までしか受け付けられません

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は水曜8人、木曜10人、感染者合計は11,550人、退院者合計は11,174人、死者合計は205人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が約529,400人(人口の約7.1%)(シノバック339,400人、ビオンテック190,000人)、うち2回目接種が約170,700人(シノバック116,200人、ビオンテック54,500人)となっています。