キャセイが過去最大の216億香港ドルの赤字

更新日:2021年03月11日
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キャセイ過去最大の赤字

キャセイパシフィック航空が2020年12月期決算を発表し、過去最大の216億香港ドル(約3,000億円)の赤字となったことを伝えました。2019年の16.9億香港ドルの黒字から大きく悪化し、2020年の売上高は前年度比56.1%減の469.3億香港ドルとなりました。2020年にキャセイパシフィック航空は、子会社のキャセイドラゴン航空の運航停止とブランド廃止、グループ全体で8,500のポストを削減し香港内スタッフ5,300人を解雇するという大規模なリストラを実施しました。

キャセイパシフィック航空のパトリック・ヒーリー会長は「70年以上の歴史で最も厳しい1年だった。2021年は通常の50%以下の運航になると想定して2020年にリストラをおこなった」。今後の解雇について「現時点で解雇計画はないが、状況がとても流動的で不確実なため断言できない。新型コロナウイルス大流行以前の運航状況に戻るのがいつになるのかを話すのもまだ早い。世界のワクチンプログラムの効果によるだろう」と話しました。

また、オーガスタス・タンCEOは従業員に対して「多くの国が渡航制限を緩めるためにワクチンプログラムを開始している」と述べ、従業員へのワクチン接種を呼びかけたようです。

< 香港の新型コロナウイルスの感染状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は一昨日21人、昨日8人、感染者合計は11,129人、退院者合計は10,675人、死者合計は203人となっています。昨日、ドイツのビオンテック社のワクチンを接種した39歳外国人男性が体調悪化で病院に搬送されました。また、西營盤(サイインプン)のジム「Ursus Fitness」では、27歳トレーナーの感染が確認され、その他9人のスタッフと利用客からも初期検査で陽性反応が出ています。