予告なしのロックダウンが油麻地で実施
本日は新型コロナウイルスに関する2つの話題、「予告なしのロックダウンが油麻地で昨晩実施されたこと、香港政府が佐敦・油麻地・旺角・紅磡・深水埗の地域に強制検査の対象になりやすい指定エリアを定めたこと」をお伝えします。
■予告なしのロックダウンが油麻地で実施
昨日の午後7時~翌日6時の11時間、油麻地(ヤウマーテイ)の一部エリアでロックダウンがおこなわれ、330人に新型コロナウイルス強制検査がおこなわれ、1人の陽性反応が確認されました。香港政府は、306戸を訪問して93戸から反応がなかったこと、当日に立入禁止エリアにいなくても過去14日間以内に立入禁止エリアに訪れた場合は強制検査の対象となることもあわせて伝えました。
今回のロックダウンは住民の移動を防ぐため事前通知なしで実施されました。キャリーラム行政長官は「突襲式(予告なし)のロックダウンをする」、「特定の建物を対象とするなど局地的に実施することで住民への影響を最小化する」、「佐敦(ジョーダン)でのロックダウンは効果的だった」と話していました。
その他の関連情報として、1月23日に実施された佐敦(ジョーダン)エリアのロックダウンについて、香港政府の環境局局長が「陽性となった13人全員が、下水から陽性反応が出た建物に居住していた。下水調査は危険なエリアを探し出すのに効果的。ただし、下水サンプルは朝8時~11時に採取するので、感染者がその時間帯にトイレに行かなければ発見できない。また、香港大学の研究所で一日に処理できるサンプルの数は限られているので、下水調査できる範囲にも限界がある」と調査結果などを伝えました。
■香港政府が指定エリアを定める。ホンハムも対象
香港政府は1月26日、新型コロナウイルス感染対策のために「佐敦(ジョーダン)、油麻地(ヤウマーテイ)、旺角(モンコック)、紅磡(ホンハム)、深水埗(サムスイポー)」の地域に強制検査の対象になりやすい「指定エリア」を定めました。
指定エリア内の建物で1人でも感染が確認された場合、または下水サンプルから陽性が確認された場合は、その建物の住民および過去14日間以内に建物を2時間以上訪れた者が強制検査の対象となります。
建物に関係なく指定エリアの一部がロックダウンとなった場合は、ロックダウンになったエリア(立入禁止エリア)で住民の外出が禁止され、検査結果で陰性が確認されるまで外出できなくなります。住民だけでなく、過去14日間以内に立入禁止エリアを2時間以上訪れた者も対象となります。
< 香港の新型コロナウイルスの感染状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は昨日64人、感染者合計は10,223人、退院者合計は9,101人、死者合計は173人となっています。