給与50％補助「保就業計劃」が25日より申請開始

従業員給与の50％（上限9,000香港ドル／月）を6ヶ月間補助する「ESS（保就業計劃）」の申請が5月25日（月）～6月14日（日）の期間で受付開始となります。香港政府は、補助金の受取は早ければ6月末（申請から3～4週間後）になると発表しています。また、建築業、飲食業、自営業、65歳以上の方の申請者条件に変更があり対象者が増えました。

補助金の申請はオンラインでの受付となり、詳細は来週発表すると香港政府が伝えています。詳細が発表されましたら、当社のホームページおよびフェイスブックでお知らせします。

現時点での「ESS（保就業計劃）」の申請者条件や補助金の計算方法を以下にお伝えします。

＜補助金の支給先＞
・2020年3月31日以前から従業員のMPF（強積金）を支払っている雇用主（政府機関を除く）
・2020年3月31日以前に従業員のOSRO（退職年金制度）口座を開設した雇用主
・2020年3月31日以前にMPFに加入した自営業者

＜条件や計算方法＞
・補助金は、雇用主に支払われる。
・3月の従業員数より減ってはいけない（6～8月が対象）
・補助金は、給与の50％（上限9,000香港ドル／月）
・補助金は、6月から6ヶ月間受け取れる。
・補助金の全額を、従業員の給与に充てること。
・補助金受取り期間中は、従業員の解雇はNG。

「給与の50％」の基準となる給与は、2019年12月～2020年3月から選択します。新たな基準として、建築業と飲食業は、60日以上連続して雇用されている18～64歳のMPF加入者が対象となります。自営業者と65歳以上は、2020年3月31日以前にMPFへ加入していれば未払いでも対象となります（自営業者の補助金は上限7,500香港ドル、1回のみ）。

なお、ルールに違反した場合は、罰金などの対象となります。

＜香港の新型コロナウイルスの状況について＞
現時点での新型コロナウイルスの感染者合計は1,049人、退院者は991人。海外渡航歴のない66歳女性から感染が確認されました。香港政府によると、66歳女性の親戚4人にも症状があり病院で隔離されているとのこと。