学校休校を無期限延長、公務員は在宅勤務

更新日:2020年03月23日
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香港内の新型コロナウイルスの感染者は、金曜日の当社ニュースから現在までに109人増え計317人、うち退院者数は100人となっています。日曜日に感染が確認された44人のうち29人がヨーロッパや北米などの海外渡航者となっています。本日は「学校休校の無期限延期」、「公務員の在宅勤務」、「強制検疫令に41人が違反」などの関連ニュースをお伝えします。

■学校休校を無期限延長、公務員は再び在宅勤務
キャリーラム行政長官は21日に記者会見を開き、学校(幼稚園、小・中・高校)の休校期間を無期限で延長すると発表しました。3月末に予定していた大学入試は4週間延期されます。また、本日より公務員は再び在宅勤務となり、図書館、美術館、レジャー施設なども閉鎖となりました。一般企業にも在宅勤務が呼び掛けられています。

■41人が強制検疫に違反
香港では外国からの入境者の14日間の強制検疫が始まりました。昨日時点で、「許可なく隔離場所から離れる、連絡がつかない、監視用の電子リストバンドを外す」などの41人の違反者が確認されており、5人は見つかりましたが、36人とは連絡がとれず捜索が行われています。

また、香港政府には電子リストバンドがアクティベートできない、問い合わせ先の電話が繋がらない等のトラブルも多く報告されており、香港政府もこれらの問題を認めています。

強制検疫の違反者は、最大6ヶ月の禁錮刑および25,000香港ドルの罰金となり、キャリーラム行政長官は「違反者は容赦なく厳しく罰する」とコメントをしました。ネット上にはリストバンドを外す写真も出回っており、リストバンドをした人がIKEAのベッドで寝ている写真なども投稿されています。

■ジム「Pure Fitness」「Fitness First」で感染確認
先週、スポーツジム「Pure Fitness(ピュアフィットネス)」の3店舗(中環エリア)の利用者から感染が確認され3店舗が閉鎖となりました。昨日は「Fitness First(フィットネスファースト)」(上環店)の利用者から感染が確認され、消毒や2週間閉鎖などの対応がおこなわれています。

■財政長官「経済影響はSARSを上回る」
香港政府の財政司司長の陳茂波氏は自身ブログで、新型コロナウイルスの流行が経済に及ぼす影響は2003年のSARS流行よりも大きいと述べ、失業率が増加し続ける恐れもあると述べています。