ライシー(お年玉)用の新券交換サービス開始

更新日:2020年01月14日
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新年お年玉

香港では旧正月にライシー(お年玉)を配る習慣があり、香港ドルを発券する3行(HSBC銀行、スタンダードチャータード銀行、中國銀行)が新券(新札)交換サービスを開始しました。ライシーの相場や渡し方と合わせて詳細をご案内します。なお、今年の旧正月連休は1月25日(土)から28日(火)までとなります。

旧正月にライシーを渡す相手は子供だけではありません。独身者、会社の部下、マンションの警備員、馴染みのレストランの店員などの幅広い方々に感謝の気持ちを込めてライシー袋の中にお金を入れて渡します。ライシーの相場は20香港ドル程度ですが、日頃からお世話になっている方には50香港ドル、会社の部下や親戚のような関係が近い方には100香港ドル、自分の子供には500香港ドルなどと言われています。

海外の旅行情報ウェブサイト「TripSavvy」では「マンションの警備員や馴染みのレストランの店員には100香港ドルを渡すのが標準。独身者、会社の部下や子供には少し多めのライシーが期待されるが、人それぞれで厳格なルールはない。ライシー袋に入れる紙幣は新札一枚のみとし、コインは入れない。」と紹介しています。

ライシー袋の色は魔除けの赤色、または高貴な色である黄色や紫色が多く使用されており、ライシー袋の表面には「恭賀新禧(新年の幸福を祝う)」「大吉大利(幸運でうまくいく)」などの縁起の良い言葉が書かれているのが特徴的です。

ライシーを渡す際は、明けましておめでとうの広東語「新年快楽/サンニンファーイロッ」または、お金持ちになれますようにの広東語「恭喜發財/ゴンヘイファッチョイ」という言葉を交わして手渡すのが一般的です。ライシーを受取った方は、健康でありますようにの広東語「身體健康/サンタイギンホーン」または、思い通りにいきますようにの広東語「萬事如意/マンシールーイ)」と縁起のよい言葉を返すのが一般的です。

なお今回、HSBC銀行、スタンダードチャータード銀行、中國銀行の3行は、新デザインの20香港ドル札(テーマ:飲茶)を合計2億6,000万枚、50香港ドル札(テーマ:蝶)を合計8,500万枚発券して新券交換サービスを開始しています。毎年少なくとも100億香港ドル(約1,400億円)分の新券へと交換されているようです。