香港の定番軽食「フレンチトースト」年間3.2億枚も消費
香港の定番軽食「フレンチトースト」が香港で年間3.2億枚、長さにして地球1周分(約40,000キロメートル)も消費されていることが健康プラットフォーム「HealthyD」によるオンライン調査で明らかになりました。また三大人気軽食は、1位がフレンチトースト(420キロカロリー)、2位がフレンチフライ(539キロカロリー)、3位がフライドチキン(431キロカロリー)、一番人気の飲み物は香港式ミルクティー(140キロカロリー)となり、多くの市民は「非常に健康に悪い」と自覚していることも分かりました。
これらの軽食は主に香港の伝統的な軽食店「茶餐廳(チャーチャンテン)」で提供されていますが、88%が週平均3.6回のペースで茶餐廳で食事していると回答しています。茶餐廳に行くタイミングとしては「朝食(約60%)、昼食(56%)、夕食(47%)」となっており、茶餐廳に行く理由としては「便利(68%)、料理(41%)、手頃な価格(40%)」が選ばれました。そして、83%がフレンチトーストなどの軽食は「非常に不健康」または「あまり健康的でない」と回答しているにも関わらず、61%が「茶餐廳に行く回数を減らそうとは思わない」と回答しているとのことです。
フレンチトーストは日本人にも馴染みがある食べ物ですが、香港のフレンチトーストは特徴がありWikipediaでは次のような作り方が掲載されています。「香港のフレンチトーストはパンを油で黄金色に揚げたスタイル。2枚のトーストの片面ずつにピーナッツバターもしくはジャムを塗り、2枚を合わせた後、液卵に入れ、油で揚げる。食べる際には更にバター、ジャム、ハチミツ、シロップ、コンデンスミルクを好みに応じてかける。」
香港式フレンチトーストは特に50歳以上に人気とのことですが、栄養コンサルタント会社「尚營坊」のシニア栄養士シンシア氏は「香港では、油分の多い揚げ物にバターやシロップをかけて食べるのが人気だが、食べ過ぎると肥満、高血圧や心臓病を引き起こす恐れがある」と話しています。2017年に香港政府が実施した健康調査では、15歳以上の香港人のうち半数が太り過ぎまたは肥満であるとの結果が発表されています。
シンシア氏は「茶餐廳で食事する場合、トマトとゆで卵のサンドイッチや、ジャムトーストなど比較的健康なメニューもあるので、徐々に健康的な食生活に変えていけばよいでしょう」とアドバイスしています。