香港での窓の落下は5日間に1回発生している
更新日:2019年03月01日
1月に尖沙咀(チムサーチョイ)のホテル「美麗華酒店(ザ・ミラ香港)」の16階から窓が落下し、歩いていた中国人旅行客が死亡するという事故が発生した件で、一昨日香港政府は「窓の落下は3年間で200件以上報告されている」という報告をおこないました。香港での窓の落下は5日間に1回発生しているという計算になり、香港メディアは「香港での窓の落下は珍しいことではない?」などの危機感を持った報道をしています。
香港政府の発展局局長である黃偉綸氏は、築10年以上の建物における窓の落下が2016年~2018年の間に216件報告されているほか、築10年以上の建物オーナーに対する窓検査の指示が500,000件中59,000件無視されていることを立法会に報告。長いものでは6年間も無視され続けている建物ものもあるようで、これまで3,700件の建物オーナーに対して1,500香港ドルの罰金通知を送っているとのこと。
1月の美麗華酒店の窓落下事故では、ホテルの清掃員女性が逮捕されましたが、ホテル側のメンテナンス記録などを詳しく調査し証拠取集する必要があるとして現在は保釈されています。公共の場で物を落下させ他人を危険にさらしたり負傷させたりした場合は罰金10,000香港ドルまたは6ヶ月の懲役刑が科される可能性があります。また、負傷事故や死亡事故となった場合、被害者や被害者家族は建物オーナーに対して損害賠償を請求できます。