港珠澳大橋の玄関口で地面陥没

更新日:2019年02月26日
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港珠澳大橋の玄関口で地面陥没

昨日の深夜、2018年10月に開通した香港、マカオ、珠海を結ぶ橋「港珠澳大橋」の香港側の玄関口である建物「港珠澳大橋香港口岸旅検大楼」で、地面が突然崩壊し大きな穴があく事故が発生しました。幸いにも負傷者はいませんでしたが旅行客の多くが通る場所であるため市民から不安の声が上がっています。

地面崩壊の原因は水道管破裂による地盤沈下とみられており地面2か所に穴ができました。大きな穴は幅3×4メートル深さ2メートル、もう一方の穴は幅2×3メートル深さ30センチメートルであり、地面のレンガが穴に崩れ落ち地下にあるパイプがむき出しになったと報道されています。

香港政府水務署は事故発生前の状況について「午後2時頃に現場付近で水道管破裂が発生したと路政署から通知を受けて作業員を出動させた。そして午後3時に修理が完了した。」と発表しました。

香港市民からは「崩壊現場はイミグレビルの出入り口付近で、旅行客も従業員も歩いている。地面はデコボコしているので別の場所も沈下しかねない。」、「こんなにも大型な工事をしたのにどうして手抜なんだ?」、「現場にはセキュリティがいて厳しい表情をしている。撮影が禁止されている。新しい建物なのに、水道管の破裂でこんな風になるのだろうか?」などの声が香港メディアによる取材で伝えられました。

事故があった「港珠澳大橋香港口岸旅検大楼」は香港国際空港と隣接する人口島の上にある建物で、イミグレーション(出入境手続き)やバス乗り場が設置されています。旅行者はこの建物を通じて大橋、香港国際空港、屯門、北ランタオ地区へと移動が可能になっています。