香港航空に倒産の噂
更新日:2019年01月04日
香港で3番目に大きい航空会社「香港航空(Hong Kong Airlines)」が倒産するのではないかという噂が流れています。香港航空内部では2018年7月以降から少なくとも6人の役員が辞任、大株主の中国企業「海航集団(HNAグループ)」も中国内で最も債務水準が高い企業となっており大きな不安を抱えています。本日のニュースも保険会社「ブルークロス」が香港航空の利用者に提供していた保障を来週より停止することを発表。この保障は「航空会社の倒産が理由でフライトがキャンセルされた場合2,000香港ドルを利用者に保障する」というものでした。
ブルークロス社からの保障停止について香港航空は「ブルークロスとはビジネス上の関係はありません。引き続きお客様に最高のサービスをお届けします。」とコメントしており、ブルークロス社は最近の香港航空に関するメディア報道をもとに保障停止を決定したことが分かっています。この問題について香港中文大学の航空政策・研究センターのロー教授は「旅行者が香港航空を予約する際の決断に大きく影響するだろう。」とコメントしています。
2018年12月31日にも大株主である海航集団が、香港航空の株主の一つである「香港航空咨詢服務公司」に対して8.5億香港ドル(約117億円)の返金をおこなうよう裁判所に訴えを起こしており、香港航空内の資金繰りに問題があるのではと騒がれています。
香港航空は2006年設立にされた世界でも人気の航空会社の1つです。2017年には定時運航率88.83%を記録し世界2位となった記録もあります。