香港でデング熱の感染報告が急増

更新日:2018年08月17日
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デング熱

香港で8月14日(火)から16(木)の3日間に7件のデング熱感染が確認されました。過去3年間(2015~2017年)の感染件数の合計が7件のみであったことを考えると感染スピードが非常に速く、香港政府衛生署はさらなる感染防止のため注意を呼びかけています。

今回確認された7名の感染者のうち、5名が黄大仙(ウォンタイシン)からのハイキングコースとして有名な獅子山公園(ライオンロック)を訪れていたことが分かっており、感染場所の1つである可能性が高いと考えられています。感染者は10代から70代までと幅広く、感染拡大を受け、食物環境衛生署の害虫駆除責任者は「すでに感染地域で蚊の駆除作業を実施した」、衛生局局長の陳肇始教授は「政府の各部署が協力して蚊の駆除を進める」と述べています。

デング熱とは、蚊が媒介する感染症で、急な高熱、頭痛や筋肉痛、発疹などの症状がみられます。人から人へ直接うつることはなく一週間程度で回復することが通常ですが、極稀にデング熱が重症化し死に至ることのある合併症を引き起こす場合があります。

デング熱感染防止において個人ができる一番の対策は、蚊の集まりやすい場所にはなるべく近づかないこと。また、蚊に刺されないように、屋外では長袖や長ズボンを着用し、できる限り皮膚の露出を避けるように心がけること。服の上から血を吸われることもあるため、衣類に虫よけ薬を使うことも有効です。蚊に刺され、上記のような症状が出た場合は早めに病院で診察を受けることをおすすめします。