香港の反応は?河野外相、食品輸入規制解除を要請

更新日:2018年03月26日
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河野外相 香港

河野太郎外相は3月25日、香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官と会談をおこない、福島第1原発事故を理由に実施している「福島、茨城、栃木、群馬、千葉、5県の牛乳、野菜や果物」の輸入停止措置の解除を要請しました。

日本のメディアは香港側の反応が明らかではないと伝えていますが、香港政府は「市民の健康を守るのは香港政府の責任であることをキャリー・ラムが強調。食物及衛生局が日本とのコミュニケーションを維持し適切な対策を検討する。」と発表しています。香港の輸入業者や政治家も会談前に「香港政府はすべての輸入品が放射能汚染されていないことを確認する必要があり、輸入規制の解除要請への対応は慎重におこなう必要がある。」と念押しをしていたことを香港メディアSCMPが伝えています。

また以下SCMPの記事によると、河野外相は25日朝、太古(タイクー)のAEON(イオン)に訪れ、輸入規制対象ではない福島県会津の「米、酒、ラーメン」などを食して安全性をアピール。香港テレビNowTVにも「(日本の食品が)とても安全であることはすでに科学的に証明されている。日本を訪れた香港人は福島県産のほうれん草やきゅうりを食べている。日本食レストランを訪れた香港人も福島県産の野菜や果物を食べていると思う。」とコメントしました。

なお、日本の外務大臣が香港に訪問したのは21年ぶりとのこと。