二階建てバスで3名死亡30名負傷の大事故
更新日:2017年09月25日
9月22日(金)の18:30頃、深水埗(サムスイポー)で二階建てバスが歩道に乗り上げ、バスの二階部分が写真のように建物の突き出した部分を貫通、バスの二階部分の前列に乗車していた女性が即死したほか、歩行者4名が下敷きとなり、計3名死亡、30名負傷、うち2名重体という悲惨な事故が発生しました。
事故を起こした二階建てバスは「Citybus」が運営しており、東涌(トンチョン)から旺角(モンコック)方面へと向かうルート番号「E21A」のものでした。事故原因について、警察の取り調べや目撃者の証言によると、二階建てバスは前方で青信号が赤信号に切り替わる瞬間に急に減速したタクシーを避けようとして歩道に乗り上げたとのことです。
今回の事故により、バス運転手は危険運転の疑いで逮捕されました。Citybusの管理責任者は「運転手は事故発生前の数日は連日13時間以上勤務をしていた。ただし、通常は10時間勤務で、うち運転時間は8時間だ。」とコメントしています。
香港メディアSCMPは事故の被害者や目撃者へのインタビューをおこない、「バス運転手はスピード違反はしていないと思う」、「バスは11歳の少年の90センチメートル手前で停止した」、「割れたフロントガラスの破片が歩行客にも降り掛かった」などのコメントや情報が寄せられました。
今回の事故についてSCMPは「2008年以来最も悲惨な交通事故の一つ。」と報道しています。2008年には西貢(サイクン)でスピードを出しすぎたバスがコントロール不能になり18名が死亡、44名が負傷するという事故がありました。