大型台風HATOで香港に約1,120億円の被害

更新日:2017年08月24日
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台風被害 HATO

昨日は大型台風13号(HATO)が上陸し、香港天文台は最高警戒レベル「シグナル10」を5年ぶりに発令しました。台風HATOによる被害総額は80億香港ドル(約1,120億円)にも上るとみられており、香港内で少なくとも121人の負傷者が出ました。台風HATOによる深刻な被害の一部を以下にお伝えします。

・少なくとも692本の木が倒れ、道路を塞いだり通行人に直撃する事故が発生。
・紅磡(ホンハム)の38階建て高級マンション「昇御門」で清掃用ゴンドラが宙づりの状態で強風にあおられ4件の窓を破壊。
・ハンセン銀行のセントラル本店の高層階で窓ガラスが丸ごと吹き飛び道路に落下。
・ランタオ島西部では海面が通常よりも3.9メートル上昇。
・大澳(タイオー)など海辺の村では洪水の影響で腰の高さまで冠水。
・香港仔(アバディーン)や堅尼地城(ケネディタウン)でも深刻な冠水被害。
・西貢(サイクン)の冠水した駐車場ではカヤックで移動する人の姿が確認。
・香港国際空港では約480便のフライトが欠航。

・香港証券取引所は株取引を終日閉鎖し市場が混乱。

また、香港以上に台風被害が深刻であったマカオでは強風で吹き飛ばされた壁に人が下敷きになるなどで計8名が死亡、少なくとも153名が負傷、洪水被害が大きく停電や断水のため多くの店舗やホテルが今も営業できない状態となっているようです。

なお、今回の台風は新月・大潮と重なったことから、想定よりも被害がより大きくなったと専門家は分析しています。