中国製シャボン玉が有害　一部輸入禁止に

香港内では子供達がシャボン玉を飛ばし遊ぶ風景が多く見られますが、中国製のシャボン玉液の中に安全基準値を4～5倍も超える病原菌が含まれていることが消費者委員会の検査により発覚し、香港の税関は一部商品の香港への輸入を禁止するなどの対応を進めています。

今回、消費者委員会は香港で販売されているシャボン玉液12種類を検査し、2種類に問題があることを見つけました。台湾の研究報告では、これらの病原菌が目や体内に入ると、結膜炎、のどの痛み、皮膚アレルギー、胃腸炎や高熱が発症する恐れがあるとのこと。以前イタリアではシャボン玉に含まれていた同様の病原菌が原因となり、子供が足の痛みや高熱を発症した例もあるようなので注意が必要です。

この発表を受けた香港の製造業者は、台湾製のシャボン玉液に切り替えて対応すると回答していますが、コストが50％も上がることが痛手となると伝えていました。また、おもちゃ業界の関係者は「コスト削減のために中国の小さな工場へ製造を依頼することもあるが、特殊な技術のいらないおもちゃ（粘土など）は質の悪い原材料を使っているので品質保証が難しい」とコメントしています。

消費者委員会では、シャボン玉を使用する際は製造日や使用期間などを必ずチェックし、一度開けたらすぐに使い終える、皮膚や衣服に付着した場合はすぐに洗い流す、など注意喚起をおこなっています。

なお、今回問題となった商品は以下の2点であり、問題がみられた1種類はディズニーキャラクターが印刷されています。