Uber(ウーバー)が香港から撤退!?
本日の香港各紙の一面ニュースになっていた、「Uber(ウーバー)」が2016年9月5日(月)で香港から撤退するとの発表ですが、撤退するのは4種類あるサービスのうちあまり人気のない「UberTAXI(普通のタクシーを呼ぶ)」と「UberVAN(運転手付きの大人数向けバンを呼ぶ)」の2種類で、最も需要の高い「UberX(運転手付きの普通車を呼ぶ)」と「UberBLACK(運転手付きの高級車を呼ぶ)」に関してはさらに力を入れて継続するとの方針であるようです。
Uberは運転手付きの車を呼ぶことができるスマホアプリで、2010年にアメリカでスタートしました。その後香港で2014年に開始、現在世界76ヶ国に展開している大人気サービスとなっています。
実はUberは先週、マカオから完全撤退するという発表をおこなったばかりで、香港からの撤退もあり得るのかと話題になっていたところです。マカオから撤退となった理由は、マカオ政府が「旅客運送免許を持たない一般ドライバーが客を運ぶUberのサービスは違法である」とし、取り締まり強化により、ここ1年弱で300人以上のUber登録ドライバーが合計1000万パタカ(約1億3000万円)もの罰金を科されたことが原因となっています。また、マカオでUberを使用した乗車客も一緒に警察署に連行されるなど、大きな問題となっていました。
香港政府もこれまでUberに対して、「免許なしで客を運ぶ行為は違法である」と何度もコメントをしているのですが、Uberは「旅客運送ではなく相乗りである」とのコンセプトにより、グレーゾーンであるとして黙認されています。現在日本でも同様の議論が出ていますが、利用者の方はこれらの背景を理解して利用されることが大切ですね。