香港の子供の幸せ度が過去最低を記録

更新日:2016年03月31日
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学校

嶺南大学が9校の小学生と14校の中学生、計1,146人をを対象に「香港児童幸福指数」の調査をおこなったところ、勉強に対するプレッシャーが主な原因で<香港の子供の幸せ度は2年連続で低下して過去最低となり、特に小学4年生は平均毎日2時間半を宿題に使っており幸せ度の低下が顕著に表れていました。

宿題が多いだけでなく、香港の小学生の平均睡眠時間は9時間以下で、世界標準の10時間を大きく下回っており、さらに成績に対して両親が心配することで家族関係における幸せ度も低下しているとの結果が出ています。

一方、香港では子供の自殺者増加が問題となっており、香港教育局は自殺防止活動を進め、さらに自殺防止委員会を設置する予定であることを発表しています。

学校での幸せ度低下と自殺者の増加の関係は複雑で、学校だけでなく社会情勢に対する不安、カウンセラーの不足、外で遊ぶ時間の不足、インターネット社会の中で家族との関係が薄れてきていることなども自殺の原因と考えられているようです。

多くの子供が日頃、簡単に自然に触れることのできないという香港の住環境も大きな原因なのではと香港BSでは感じています。