5月31日端午節、320万人往来とドラゴンボートレース

更新日:2025年05月28日
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端午の節句

2025年5月31日(土)は端午節で、香港の祝日となります。この日は約320万人が香港を出入りすると予想されており、活発な人の往来が見込まれます。香港では、端午節にちまきを食べる習慣があり、伝統行事も多く行われます。さらに翌週には、国際的なスポーツイベント「香港国際ドラゴンボートレース」の開催も予定されています。

香港は通常通り土日の2連休ですが、中国本土では5月31日(土)から6月2日(月)までの3連休となります。この期間中、およそ38万人が中国本土から香港を訪れると見込まれています。

端午節にちまきを食べる風習の由来は、中国戦国時代の楚の詩人であり政治家でもあった屈原(くつげん)にあります。彼は国の将来に絶望し、旧暦5月5日に川へ身を投じました。その死を悼んだ人々が、魚に遺体を荒らされないよう、川へちまきを投げ入れたことが風習の起源とされています。

この端午節は中国発祥の行事ですが、日本でも新暦の5月5日に「こどもの日」として祝われています。日本では地域により食文化が異なり、西日本では独自のちまき、関東では柏餅を食べるのが一般的です。

香港では、塩漬け卵や緑豆、豚バラ肉などを包んだ伝統的なちまきが定番ですが、近年はアワビや干し貝柱、黒トリュフなどを使った高級ちまきや、甘味のあるデザートちまきも人気を集めています。これらの豪華なちまきは主にホテルやレストランで販売されています。

また、端午節は「龍船節(ドラゴンボート・フェスティバル)」とも呼ばれ、伝統行事としてドラゴンボートレースが行われます。2025年6月7日(土)・8日(日)には、「香港国際ドラゴンボートレース2025」が尖沙咀東部プロムナード沖のビクトリアハーバーで開催されます。

この大会には、中国本土、香港、マカオ、台湾、日本のほか、カナダ、タイ、マレーシア、フィリピン、アラブ首長国連邦、カタールなど、世界12か国・地域から190以上のチーム、総勢4,500人を超える選手が参加予定です。国際色豊かなイベントとして、多くの観客を魅了することでしょう。