香港から日本への観光客が2ヶ月連続減少、フライト減便

更新日:2025年04月17日
LINEで送る
Pocket

地震

日本政府観光局(JNTO)が2025年3月の訪日外客数を発表し、計349万7600人で前年同月比13.5%増となりましたが、香港から日本への観光客数は2ヶ月連続減少し20万8400人となりました。前年同月比9.9%の大幅減となっており、統計対象の国・地域の中で最も大きな減少となりました。香港の各メディアは「日本で大地震が起こるとの噂が影響している」と伝えています。

香港の各航空会社は日本行きの減便を発表しています。香港航空は5月から6月にかけて、福岡行き24便、名古屋行き10便、札幌行き14便を削減すると発表しました。グレーターベイ航空は、2025年5月12日より香港徳島便を週3便から週2便に減便すると発表しました。キャセイパシフィック航空の今夏の日本行き航空券は、エコノミークラスで23キロの受託手荷物込みで2,000香港ドル強となり、今年初めと比べて20%も大幅に値下げされているようです。香港の大手旅行会社のEGLツアーズは、イースター休暇中の日本ツアー団体客数が昨年の半分にまで落ち込んだと報告しました。

日本政府観光局のデータによると、2025年3月の訪日外客数の1位は韓国で69万1700人(前年同月比4.3%増)、2位は中国で66万1700人(前年同月比46.2%増)、3位は台湾で52万2900人(前年同月比7.9%増)、4位は米国で34万2800人(前年同月比18.2%増)、5位は香港で20万8400人(前年同月比9.9%減)でした。

日本政府観光局は「春の桜シーズンに⼊り多くの市場で訪⽇需要が高まったこと、東南アジアの⼀部の市場や中東地域ではイスラム教の断食明け休暇に合わせて海外旅⾏需要が増加したこと等により、東アジアは中国、東南アジアではインドネシア、欧米豪では米国を中心に訪⽇外客数が増加したことが今月の押し上げ要因となった」と発表しています。