香港、米関税を非難しゼロ関税を堅持表明

更新日:2025年04月16日
LINEで送る
Pocket

郵便サービス

トランプ米政権が香港を含む中国からの輸入品に対する追加関税率を合計145%に引き上げたことを香港政府のトップが非難しており税関局長は香港のゼロ関税を堅持表明したこと、香港の郵便局はアメリカ向けの小包サービスを段階的に停止すると発表したこと、2025年第3四半期に香港国際空港へ新しい自動出入境ゲートが導入されることをお伝えします。

■香港、米関税を非難しゼロ関税を堅持表明
トランプ米政権が、香港を含む中国からの輸入品に対する追加関税率を合計145%に引き上げたことを受け、香港政府のトップである李家超(ジョン・リー)行政長官は「ばかげている。計算が間違っている。香港は輸出入に関税を課しておらず、米国の行動は多国間の貿易体制に損害を与えている」と非難しました。また、香港の税関局長は「香港は輸入ゼロ関税体制を堅持することで自由貿易を支持する」と述べました。

■香港、本日より米国向け小包サービスを停止
香港の郵便局は、アメリカ向けの小包サービスを段階的に停止すると発表しました。船便は4月16日(火)から、航空便は4月27日(日)から停止されます。この措置は、アメリカが5月2日(金)から「デミニミス・ルール」を廃止し、中国や香港から送られる800米ドル(約12万円)以下の少額貨物にも関税を課すことに対する対応です。

ただし、物品を含まない書類のみの郵便物は対象外で、引き続き送付が可能です。すでに受け付けた小包について、まだアメリカへの発送が完了していないものは、4月22日(火)から順次、差出人に連絡を取り、返送と返金の手続きが行われる予定です。

■空港に新型出入境ゲート、2025年7〜9月導入
香港イミグレーションは、2025年第3四半期(7〜9月)に香港国際空港へ「新しい自動出入境ゲート(e道)」を導入すると発表しました。この新型の自動出入境ゲートでは、条件を満たす香港居住者は事前登録なしで、顔認証だけでスムーズに出入境できるようになる予定です。