2024年の香港のスタートアップ企業数が10%増加
更新日:2024年12月30日
2024年の香港のスタートアップ企業数が4,694社(前年比10%増)、従業員数は約18,000人(前年比7%増)となったことを香港政府の投資推進局(インベスト香港)が発表しました。2020年と比較すると企業数は約40%増加、従業員数は約65%増加しています。
投資推進局のアルファ・ラウ局長は「最も増加が大きかった業界は『健康と医療』や『サステナブル(持続可能)で環境に優しいテクノロジー』などで、イノベーションとグリーンエネルギーへの政府の投資の有効性を示している」と述べました。
また、投資推進局は2025年の第1四半期にトルコに新事務所を設立する予定であり、特に一帯一路沿いの国々に重点を置くと発表しています。一帯一路とは中国の習近平国家主席が2013年に打ち出した構想で、かつて中国と欧州を結んだ交易路であるシルクロードになぞらえ、中央アジア経由の陸路(一帯)とインド洋経由の海路(一路)で、鉄道や港湾などインフラの整備を進める構想です。
香港政府の陳茂波(ポール・チャン)財政長官は今後の香港経済について「2025年も香港経済は引き続き堅調で回復力がある。今年、香港の株式市場は約18%上昇した。取引量も大幅に増加し、10月には1日で6000億香港ドルを超える史上最高の取引量を記録した。今年の1日平均取引量は1320億香港ドルを超え、昨年より25%以上増加している。中国本土および海外から香港に進出している企業数は約1万社に達している」と話しました。