香港のバレンタイン、男性が女性へ花束を贈る日
本日はバレンタインデー。香港は日本とは違い「男性が女性に花束を贈る」という習慣があり、女性が働くオフィスまで花束を届ける方も多くいます。香港人男性が女性に届ける花束の価格や販売状況、花束の意味について解説していきます。
香港メディアThe Standardは、昨日に旺角フラワーマーケット(Mong Kok Flower Market)へバレンタインデーの花束を買いに来る男性が多く訪れたと伝え、旺角フラワーマーケットで販売されている花の価格を以下のとおり伝えています。
「花は通常10~20本の束で販売され、価格はサイズや種類によって異なり、380香港ドル〜680香港ドル(約7,320円〜13,100円)の範囲。プリザーブドフラワーの場合は、3本のバラの小さな花束で約300香港ドル(約5,780円)。高級花屋では、南米から輸入した10本の赤いバラで2,000香港ドル(約38,510円)以上、長持ちする青いバラは3本で1,680香港ドル(約32,350円)だった。」
香港メディアSCMPは、今年のバレンタインデーは花の売上があまり良くないと伝えています。太子(プリンスエドワード)の花屋Wayfoong Fleur(卉豐花業)の経営者であるチェリーさんは「今年は昨年と同様バレンタインデーの注文が約300件あったが、客単価は下がっている。人々は現在の経済状況下でお金を節約する傾向にあり、テーラーメイドの花束を注文する意欲がなくなっている。今年は注文の半分がオンラインで、標準パッケージのみが売れている。以前は10人に1人が最も高価なバラを最高2,000香港ドルで購入していたが、今では20人に1人だけとなっている」と話しました。
なお、花束は永遠を意味する99本が理想ですが、バレンタイン当日は花価格が高騰するため「君だけを愛してるの11本。誠実と正直を意味する18本。」が人気のようです。当日は一緒にディナーをすることも重要とされています。本日は、男性が女性のバッグや花束などを持ち、エスコートをしながらレストランに向かう香港人を多く目にするでしょう。