香港の住宅価格は更に下落、購買意欲も低下
本日は、香港で住宅所有に関心がある香港人はわずか13%であるという調査結果をシティバンクが発表したこと、2024年に香港の住宅価格は10%下落し2016年の水準に落ち着くという予想を不動産サービス大手のJLL香港が発表したことをお伝えします。
■香港人の13%だけが住宅所有に関心
シティバンクは2023年9月に住宅所有に関する意識調査「住宅不動産所有調査(Citibank Residential Property Ownership Survey)」を実施し、香港の住宅所有に関心がある香港人はわずか13%であったことを発表しました。この調査は香港中文大学とCimigo Limitedに調査依頼をし、無作為に電話と街頭インタビューを1,100人におこない実施されました。
住宅所有の関心の他にもアンケートをおこない、今後12ヶ月以内に住宅価格の上昇を予想しているとの答えたのは10%、住宅価格の下落を予想していると答えたのは50%以上でした。今が不動産購入の良いタイミングだと答えたのは13%で前年同期比3%減、住宅所有に関心があると答えたのは13%で前年同期比2%減となりました。
住宅所有に関心があるという回答者の理想的な購入価格は500万香港ドル(約9324万円)となり、21~ 29歳が最も住宅所有に関心を持っているようです。
■香港の住宅価格が2024年に10%下落と予想
不動産サービス大手のジョーンズ・ラング・ラサール(JLL)香港は、2024年に香港の中小規模の住宅価格は10%下落し、2016年の水準に落ち着くと予想を発表しました。JLL香港の代表であるJoseph Tsang氏は「住宅価格が10%下落すると、ネガティブ・エクイティ(住宅価値が、住宅ローンの残高を下回ってしまうこと)の住宅所有者数は最大3万人に達する」と伝えています。