2023年の施政報告を香港政府が発表
香港の将来的な計画や目標を示す「2023年 施政報告」を香港政府が発表しました。3,000万香港ドル以上を投資する外国人の移住受け入れやトップタレントパスの申請対象となる大学を追加するなど、一部の日本人にも関係する内容もありました。以下に主な内容をお伝えします。
【人材・ビジネス】
・資本投資移民ビザを再開へ、不動産を除く株式、ファンド、債券に3,000万香港ドルを投資する外国人の移住を受け入れ
・トップタレントパスの申請対象となる大学を追加し合計184校に
・国際金融センターとしての地位を強化、株式市場の流動性を高め、オフショア人民元ビジネスを拡大し、大湾区との連携を深め、グリーンファイナンスに挑戦
【不動産・住宅】
・不動産所有者が取得から2年以内に不動産を売却した場合、不動産価格の10%に相当する特別印紙税を支払う必要がなくなる
・住宅用アパートの購入時に居住者が支払う買主印紙税と従価印紙税を15%から7.5%に引き下げ
・今後10年間で約41万戸の公営住宅を開発
【育児】
・永住者の新生児1人当たり2万香港ドルの現金を1回限り支給
・新生児のいる家庭の住宅関連の税金控除を最大12万香港ドルに
・新生児のいる家族は補助金付きのアパート購入や公共賃貸住宅を優先的に利用できる
【教育】
・政府出資の高等教育機関での香港ローカル以外の学生の入学枠を2倍の40%にし、より多くの海外および本土の学生を誘致
【医療】
・香港医薬品医療機器規制センターを設立し、新薬や医療機器の登録を迅速化
・2024/25年度、耳鼻科や整形外科の待ち時間を10%短縮
・香港外の歯科医師と看護士の受け入れを拡大し不足を緩和
【法律】
・一国二制度を継続し、国家安全を保護する
・2024年に基本法第23条の立法と施行
・愛国主義教育の推進
【環境】
・異常気象への対処能力を強化し、予防的、戦略的アプローチを採用
施政報告の詳細は以下リンクからご確認いただけます。
https://www.policyaddress.gov.hk/2023/en/