アジア太平洋の投資先の1位は東京、5位は香港
不動産サービス会社CBREが2022年11月から12月にかけてアジア太平洋地域の500人以上の投資家を対象に実施した2023年の不動産投資家の意向調査「2023 Asia Pacific Investor Intentions Survey」を発表しました。
調査レポートは投資家の好む戦略、センチメント、懸念などの複数項目に別れていますが、大注目となったのは「国境を越えた投資先トップ10」であり、1位東京(4年連続)、2位シンガポール、3位ホーチミン、4位シドニー、5位香港、6位メルボルン、7位ムンバイ、8位上海、9位ハノイ、10位ソウルとなりました。香港は2020年以来のトップ5に入り、中国本土との往来再開を見据えて再び魅力的な投資先と考えられているようです。
CBREのアジア太平洋調査責任者であるHenry Chin氏は以前のインタビューで「情勢不安と厳格な新型コロナウイルス対策で過去数年間、誰も香港の不動産を買いたがらなかった」と話していましたが、今回は「香港がパンデミックから回復するという期待と、十分低下した魅力的な価格により、ますます多くの投資家が香港に来ている」と話しました。
CBREのレポートによると2023年は、主に景気後退、中央銀行の政策変更、買い手と売り手の期待のミスマッチによりアジア太平洋地域の買い意欲は2019年以来最も弱いレベルにまで落ち込む見込みです。しかし、機関投資家の93%は、不動産への配分が増加するか、現状維持すると予想しています。投資の関心を集めている不動産分野の上位は、工業用および物流、オフィス、住宅となっております。
< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、昨日9,208人、感染者累計は527,236人、死者累計は12,622人、現在の入院者数は4,313人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が6,911,179人(94.6%)、うち2回目接種が6,790,704人(93.1%)、3回目接種が5,818,671人(83.5%)、4回目接種が961,125人、5回目接種が40,764人となっています。