ラッシュアワー時のトンネル料金が3倍に

更新日:2023年03月24日
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トンネル料金

年内に香港島と九龍を結ぶ3つの海底トンネルの通行料が変更されラッシュアワーのピーク時には通行料が最大3倍へと上がること、2月の消費者物価指数は前年比1.7%上昇し緩やかなインフレが続いていることをお伝えします。

■ラッシュアワー時のトンネル料金が3倍に
香港政府は香港島と九龍を結ぶ3つの海底トンネルの通行料を段階的に変更する計画を発表しました。まず8月2日は固定通行料を調整し、年末までには時間帯により料金が変動しラッシュアワーのピーク時に通行料が最大3倍へと上がるシステムに変更を計画しています。ピークからオフピークへの移り変わりのタイミングで交通事故等を避けるため、2分ごとに2香港ドルの増減がおこなわれる仕組みとなっています。

利用者の少ない夜間帯は通常の通行料よりも安くなり、午前7時30分から料金が上がり始め、午前のラッシュを越える午前10時15分から通行料が下がります。午後4時30分から再び通行料が上がり、午後7時からは通行料が下がります。

■2月の消費者物価指数は前年比1.7%上昇
香港政府統計局は2023年2月の消費者物価指数(CPI)を発表し、前年比の1.7%上昇となったことを伝えました。2023年1月の発表でも前年度比の2.4%上昇したことを伝えており、緩やかなインフレが続いています。

価格上昇を項目別にみると、最も上昇したのは電気・ガス・水道で20.7%、アルコール飲料とタバコが14%、衣料品と履物が5.5%、外食とテイクアウトが4.3%上昇しています。

価格低下を項目別にみると、最も低下したのは耐久財で2.1%、必需食料品は0.6%、住居費は0.1%低下しています。必需食料品の低下は昨年2月に高騰していたことが影響しています。

香港政府の報道官は「全体的なインフレは先を見据えて上昇圧力に直面する可能性があるが、短期的には緩やかにとどまるだろう。経済活動の正常化に伴い、香港内のコスト圧力が高まる可能性がある」と述べました。