旧正月の年宵花市(フラワーマーケット)が開催中
香港には新年(旧正月)を迎える前の縁起の良い言葉「花開富貴(花が開くように富に満ち溢れる様子)」にちなみ、旧正月前に花を購入する風習があります。1月22日(日)まで大規模な「年宵花市(歳の市フラワーマーケット)」が全15か所、計922ブースで開催されていますのでご案内および香港らしさ溢れる意味を持つ花や植物をご紹介します。
最も規模が大きい年宵花市は「銅鑼湾(コーズウェイベイ)のビクトリア公園」の175ブース、続いて「荃湾(ツェンワン)の沙咀道遊楽場」と「元朗(ユンロン)の東頭工業区遊楽場」が注目されています。以下の香港政府の食物環境衛生署のホームページから全15か所の位置と営業時間が確認できますのでご覧ください。
銅鑼湾、深水埗、荃湾の3か所では混雑すると入場制限がおこなわれ、現地でのチケット取得、または食物環境衛生署ホームページで案内されているモバイルアプリ「THE GULU」にて電子チケットを取得することができます。
年宵花市で販売されている花の一部について紹介します。香港では幸運を意味する代表的な菊やユリ、若者にはスターフラワーやチューリップなどが人気です。以下には香港らしさ溢れる意味を持つ植物や花の意味をご案内します。
1.キンカン(金桔・金柑)
黄金色のキンカンは富をもたらすと考えられており、広東語で金柑はガムカッ、「吉(ガッ)」とよく似ていて縁起が良いとされている。
2.紅桃(赤い桃の花)
紅桃は広東語でホントウ、ビジネスが上手くいくことを表す鴻圖(ホントウ)と発音が似ており、人や財産との縁をつなぐと考えられている。
3.水仙
水仙の香りは、新しい一年の幸運、チャンス、お金をもたらしてくれると考えられている。
4.ツノナス
5つの角のような不思議な形が、五代同堂(家族5世代が一緒に顔を合わすくらい長生き)を表していると考えられている。
なお、今年のフラワーマーケットの屋台では食べ物の販売は禁止されており花だけの販売となります。
< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、昨日3,843人、感染者累計は529,621人、死者累計は12,909人、現在の入院者数は3,845人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が6,911,799人(94.6%)、うち2回目接種が6,791,834人(93.1%)、3回目接種が5,824,738人(83.6%)、4回目接種が1,003,177人、5回目接種が45,991人となっています。