5月1日から居住者以外も香港入境が許可
本日は、5月1日から香港居住者以外も香港入境が許可され、航空会社の着陸禁止ルールも緩和されること、専門家が次の制限緩和の実施を早める計画を政府に提案したこと、500以上の小学校で対面授業が再開したことをお伝えします。
■5月1日から居住者以外も香港入境が許可
5月1日(日)から香港居住者以外でも飛行機での香港入境が許可されます。香港居住者と同様に、ワクチン接種記録、出発前48時間以内のPCR検査の陰性証明書、7日間の隔離ホテル予約確認書の提示が必要です。香港到着時は迅速抗原検査(RAT)で陰性になれば隔離ホテルに移動となります。
現在の香港入境のためのワクチン接種ルールを以下にご案内します。香港到着の14日前までにワクチン接種を完了しておく必要があります。
・カンシノ、ヤンセンは1回接種が必要。
・アストラゼネカ、ビオンテック、モデルナ、シノバックなどは2回接種が必要。
・安徽智飛龍科馬は3回接種が必要。
・新型コロナ感染からの回復者は1回の接種が必要。
・12~17歳はビオンテックの1回接種が必要。
さらに、各航空会社に対する着陸禁止ルールの緩和が5月1日(日)から始まります。現在は「同じフライトで3人以上の陽性者が確認されると、その航空会社のその路線を7日間着陸禁止する」という規則がありますが、「同じフライトで5人以上または5%以上の陽性者が確認されると、その航空会社のその路線を5日間着陸禁止する」という規則に変わります。
■専門家、次の制限緩和の実施を早める計画
香港政府の専門家委員会メンバーの孔繁毅(アイバン・ホン)教授が、香港政府に「制限緩和の第二段階を予定よりも早く計画してもよい」と提案しました。制限緩和の第二段階とは、「人との集まりが8人まで。店内飲食は深夜0時まで1テーブル8人まで。プールやビーチの再開。バーの再開。屋外運動やカントリーパークでのマスク着用の免除。」という内容です。孔繁毅はテレビ番組で「(香港大学の見積もりによると)400万人以上の香港市民がコロナ第5波で感染し、集団免疫ができていると考えられる。イースター連休から1週間経ってもリバウンドはみられていない。感染者数が毎日50人ずつ減少する傾向が続けば2~3週間後には100人を下回り、予定より早く制限緩和の第二段階を計画できる」と説明しました。
■500以上の小学校で対面授業が再開
本日、500以上の小学校で対面授業が再開し、衛生当局は子供の毎日の抗原検査を忘れないよう保護者に呼びかけています。衛生署の歐家榮は「より多くの学校で対面授業が再開し生徒が集まるので、感染の可能性は上がる。生徒が毎日抗原検査を受ければリスクは下がる。学校は当局に毎日報告をおこない、異常が見つかれば当局が調査をおこない対策を助言する。また、3~11歳のワクチン接種率は現在65%と低いので、親はできるだけ早く子供にワクチン接種させるべきだ」と話しました。
< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規陽性者数は、金曜574人(入境時・隔離中の発見11人、香港市中感染563人)、土曜523人(入境時・隔離中の発見13人、香港市中感染510人)、日曜429人(入境時・隔離中の発見19人、香港市中感染410人)、感染者合計は329,147人(陽性者合計1,201,860人)、死者合計は9,249人、入院者数は2,015人となっています。
ワクチン接種者合計は1回目接種が6,609,507人(93.0%)(シノバック2,877,730人、ビオンテック3,731,777人)、うち2回目接種が6,074,050人(87.2%)(シノバック2,585,845人、ビオンテック3,488,205人)、3回目接種が3,135,373人(シノバック1,021,166人、ビオンテック2,114,207人)となっています。