銅鑼湾のワールドトレードセンターで火災

更新日:2021年12月16日
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ワールドトレードセンター

本日は、昨日お昼に銅鑼湾の39階建てのビル「ワールドトレードセンター(WTC)」で火災が発生したこと、駐在員生活費ランキングで香港が世界1位となったことをお伝えします。

■銅鑼湾のワールドトレードセンターで火災
昨日お昼12時30分頃、銅鑼湾(コーズウェイベイ)の39階建てのビル「ワールドトレードセンター(WTC)」で火災が発生しました。消防車45台が出動し、1,269人が避難、屋上には300人以上が閉じ込められましたが救助されました。13人(25~82歳)が煙を吸い込むなどして病院に搬送、1人(60歳女性)が重体となりました。

火災の原因は調査中ですが、1~5階は改装工事中で、機械室に近い1階と2階から出火し工事の足場に燃え移ったとみられています。改装工事のため火災報知器やスプリンクラーが停止していたことも分かっています。

ワールドトレードセンターは香港最大のデベロッパー新鴻基不動産が所有する商業ビルで、14階建てのショッピングモールと25階建てのオフィスタワーから成ります。火災発生時はランチタイムでレストランのある6~13階にも多くの利用客がいました。

香港メディアRTHKの取材を受けたLaiさんは「火災発生時、12階のレストランで食事をしていた。屋外エリアのある5階まで下りると人が集まっていた。階段を下りようとしたが煙が濃すぎて進めなくなった。落ち着いて待機し、消防士がはしごを使って2人ずつ救助してくれた」とコメント。中層階のオフィスで勤務していた女性は「最初、何かが燃える臭いがしたので管理オフィスに電話したが、まだ避難する必要はないと言われた。でも同僚が下の階に行くと濃い煙が見えたと教えてくれ、非常階段で避難した」。高層階で勤務していた男性は「ものすごい量の煙だったのに火災報知器が鳴らなかった。非常ドアが開かなかったので危険を承知の上でエレベーターを使った」。屋上に閉じ込められていた女性は「火災報知器は12時45分頃に初めて聞こえた。約3時間後に救助された」と話しました。

■駐在員生活費ランキングで香港が世界1位
イギリスの人材調査会社ECAインターナショナルが世界121か国・地域の208都市を対象とした駐在員生活費ランキングを発表し、香港は昨年に引き続き1位となりました。2位はジュネーヴ(昨年4位)、3位は東京(昨年2位)です。ECAインターナショナルのアジア地域ダイレクターLee Quaneは「ここ数年間の政治的・社会的混乱および新型コロナウイルスの影響から香港経済はある程度回復しており、物価が上昇している」とコメントしました。

< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は、一昨日5人(域内感染者0人)、昨日1人(域内感染者0人)、感染者合計は12,497人、死者合計は213人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が4,819,195人(71.6%)(シノバック1,768,614人、ビオンテック3,050,581人)、うち2回目接種が4,588,227人(68.1%)(シノバック1,692,248人、ビオンテック2,895,979人)、3回目接種が276,201人(シノバック147,918人、ビオンテック128,283人)となっています。