ブラジルがBSEで牛肉輸出を停止
本日のニュースでは、ブラジルがBSEで中国への牛肉輸出を停止したこと、香港のイノシシの死体からアフリカ豚コレラが発見されたこと、ハッピーバレーにある地下道村で生活するホームレスが増加していること、新型コロナウイルスの強制検査を無視した15人に罰金5000香港ドルとなったことの4つの話題をお伝えします。
■ブラジルがBSEで牛肉輸出を停止
ブラジルでBSE(牛海綿状脳症、いわゆる狂牛病)の症例が2件みつかり、ブラジルは9月4日(土)に中国への牛肉輸出の一時停止を発表しました。香港は牛肉の半分以上をブラジルからの輸入に頼っているため香港内のレストラン運営に影響を及ぼすと香港メディアThe Standardは伝えています。
稻苗學會(ダイニングアート機関)のサイモン・ウォン会長は「ブラジルからの牛肉は価格が安いので香港のローカル店で広く使われている。ビーフボールなどお手頃な料理を出す店舗への影響が大きいだろう」と話しています。
■イノシシの死体からアフリカ豚コレラ
香港の小西湾(シウサイワン)で野生イノシシの「異常な死体」が発見され、検査をした結果、アフリカ豚熱(アフリカ豚コレラ)がみつかりました。アフリカ豚熱は、ASFウイルスが豚やイノシシに感染して、発熱や出血性病変(クモ膜下・脳内出血)を起こす特徴があり、致死率の高い伝染病です。人間には感染しないと言われています。
■ハッピーバレーでホームレスが増加
香港島のハッピーバレーにある通称「地下道村」で生活するホームレスが増加していると香港メディアThe Standardが報じています。地下道村には数十人以上のホームレスが生活しているとのことですが、新型コロナウイルスの影響で、失業率が悪化したこと、マクドナルドが深夜営業していないこと、家賃の安い深センに住んでいた香港の労働者の行き来ができなくなったことも関係していると伝えています。
非営利団体ImpactHKの創設者Jeff Rotmeyer氏は「11の地区でホームレス支援をしているが、ホームレスの数が20%増加し、より若いホームレスも増えている」と話しています。
■強制検査を無視した15人に罰金5000香港ドル
ディスカバリーベイのマンション明翠台觀霞樓で8月30日(月)までに新型コロナウイルスの強制検査が命じられていましたが、9月3日(金)に検査確認がおこなわれ、検査を無視した15人に罰金5,000香港ドル(約70,650円)および検査命令となりました。再度検査命令を無視すると最大罰金25,000香港ドル(約353,250円)および禁固刑6ヶ月の対象となります。
< 香港の新型コロナウイルスの状況 >
香港の新型コロナウイルス新規感染者数は金曜4人(域内感染者0人)、土曜1人(域内感染者0人)、日曜8人(域内感染者0人)、感染者合計は12,122人、死者合計は212人となっています。ワクチン接種者合計は1回目接種が4,244,826人(対象者約680万人中62.4%)(シノバック1,544,895人、ビオンテック2,699,931人)、うち2回目接種が3,597,440人(シノバック1,335,131人、ビオンテック2,262,309人)となっています。ソフィア・チャン食物及衛生局局長は、新たな変異株「ミュー株」は香港でこれまでに3件(海外からの帰国者)確認されており、域内感染を防ぐため厳しい措置を取っていると話しています。